
東洋医学で見る「実中夾虚」:複雑な体の状態を理解する
- 一見元気そうに見えても…
東洋医学では、人の体は自然と調和しながら、常に変化を繰り返すと考えられています。
そのため、見た目は健康そうで、病気の兆候が見られなくても、体の中ではすでにバランスが崩れ始めていることがあります。
このような状態の一つに、「実中夾虚(じっちゅうきょうきょ)」というものがあります。
「実中夾虚」とは、一見すると体が丈夫で元気そうに見える「実」の状態でありながら、実際には体の一部に「虚」の兆候が隠れている状態を指します。
例えば、体力はあって活動的だけれども、疲れやすかったり、風邪をひきやすかったりする場合は、「実中夾虚」の可能性があります。
このような状態を見逃してしまうと、将来的に大きな病気につながってしまうこともあります。
東洋医学では、病気の兆候を早期に発見し、未然に防ぐことを重要視しています。
そのためにも、日頃から自分の体と向き合い、ちょっとした変化を見逃さないようにすることが大切です。