漢方の診察 便膿血:赤痢の可能性を示すサイン
- 便膿血とは?便膿血とは、その名の通り、便に血と膿、粘液が混じっている状態を指します。通常、健康な状態であれば、便は茶褐色で固体状をしており、これらの成分は含まれていません。しかし、便膿血の場合、便の色は赤褐色や黒褐色に変色し、ドロドロとした形状になることがあります。便に血が混じることを「血便」、膿が混じることを「膿便」とそれぞれ呼びますが、便膿血はこれらの症状が同時に現れる状態です。これは体内で何らかの異常が起きているサインであり、放置すると重篤な病気を引き起こす可能性もあります。便膿血の原因として最も多いのは、消化管、特に大腸における炎症や感染症です。例えば、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、細菌性腸炎、虚血性大腸炎などが挙げられます。また、大腸がんやポリープなどの腫瘍が原因となることもあります。便膿血は、その症状だけから自己判断することは大変危険です。少しでも異常に気付いたら、自己判断せずに速やかに医療機関を受診し、医師の診察を受けるようにしてください。
