精気虧虚証:その原因と症状について
- 精気虧虚証とは
-# 精気虧虚証とは
東洋医学では、人間の生命活動を支えるエネルギーの元を「精」と呼びます。この「精」は、生まれつき持っているものと、後天的に食べ物や呼吸によって得られるものに分けられます。そして、この大切な「精」が様々な要因で不足してしまう状態を、「精気虧虚証」と呼びます。
精気虧虚証になると、体がだるい、疲れやすい、やる気が出ないといった、何となく元気が出ない状態が続きます。 これは、体の様々な機能を維持するためのエネルギーが不足しているために起こると考えられています。さらに、症状が進むと、老化現象が早まったり、病気に対する抵抗力が弱くなってしまったりすることもあります。
精気虧虚証の原因は、過労や睡眠不足、偏った食事、ストレス、老化など様々です。現代社会では、忙しい生活やストレスの多い環境の中で、知らず知らずのうちに体に負担をかけてしまっていることが多く、精気虧虚証になりやすいと言えるでしょう。
東洋医学では、一人ひとりの体質や症状に合わせて、食事療法や漢方薬、鍼灸治療などを行い、心身のバランスを整え、「精」を補うことで健康な状態へと導いていきます。