小児に見られる「驚疳」とは?
- 驚疳とは何か
驚疳とは、東洋医学の考え方で、主に幼い子どもに見られる、神経が過敏になっている状態を指します。これは、心と体のバランスが崩れることで起こると考えられています。
具体的には、強い恐怖やストレス、不規則な生活、偏った食事などによって、心の働きをつかさどる「心」に熱がこもってしまうことが原因とされています。この熱が、体のエネルギーを生み出す「脾胃」の働きを弱めてしまい、消化不良や食欲不振、不眠などを引き起こします。また、心のバランスが崩れることで、情緒不安定になり、夜泣きやかんしゃく、落ち着きのなさなどが現れると考えられています。
西洋医学では、驚疳に直接当てはまる病気はありませんが、神経過敏や自律神経失調症、夜驚症、消化不良、小児神経症などと関連付けられることがあります。
驚疳は、子どもの心身の未熟さから起こりやすく、成長とともに自然と治まることが多いとされています。しかし、症状が重い場合や長引く場合は、専門家の診察を受けることが大切です。