蛇丹

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蛇に睨まれたような痛み?:蛇丹の正体

- 蛇丹とは何か -# 蛇丹とは何か 蛇丹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる皮膚の病気です。このウイルスは、子供の頃に多くの人が経験する水ぼうそうの原因となるウイルスと同じものです。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経の根っこの部分にひっそりと潜んでいることがあります。そして、加齢や病気、疲労などで体の抵抗力が落ちた時に再びウイルスが活性化し、蛇丹を引き起こします。 蛇丹の特徴は、体の左右どちらか片側に、まるで帯を巻いたように赤い発疹や水ぶくれが現れることです。発疹は神経の走行に沿って帯状に広がるため、体の midline (正中線)を越えて反対側に症状が出ることはありません。また、発疹の出現に先立って、ピリピリとした痛みや灼熱感、かゆみなどの前駆症状が現れることも多く、これらの症状は発疹が現れてからもしばらく続くことがあります。 蛇丹は、適切な治療を行えば多くの場合、2週間から4週間程度で治ります。しかし、治療が遅れたり、高齢者や免疫力が低下している人が発症したりすると、神経痛などの合併症が残ってしまう可能性もあるため注意が必要です。日頃から十分な休息とバランスの取れた食事を心がけ、免疫力を維持することが大切です。また、少しでも蛇丹が疑われる症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。