
陰陽格拒:東洋医学における危機的な病態
- 陰陽とそのバランスについて
東洋医学の世界では、健康であるということは、体の中にある「陰」と「陽」と呼ばれる相反する二つの要素が、まるで絶妙なバランスを保っている状態だと考えられています。
では、陰と陽とは一体どのようなものでしょうか? 簡単に説明すると、陰は静かで冷たさを象徴するエネルギーです。例えば、夜や冬、休息や栄養など、静かで落ち着いた状態を思い浮かべてみてください。これらは全て陰の性質を持っています。一方、陽は活動的で温かさを象徴するエネルギーです。昼や夏、活動やエネルギーなど、活発で力強いイメージは陽の性質を表しています。
興味深いことに、この陰と陽は、常に変化し続ける性質を持っています。まるでシーソーのように、一方が強くなればもう一方は弱くなり、常にバランスを保とうとします。そして、この陰陽のバランスが崩れると、私たちの体に様々な不調が現れると考えられています。例えば、体が冷えやすい、疲れやすい、イライラしやすいなどの症状は、陰陽のバランスが崩れているサインかもしれません。
東洋医学では、食事や生活習慣を整え、陰陽のバランスを調整することで、健康な状態を保つことができると考えています。