月経の悩み:月経血が少ない時の対処法
東洋医学を知りたい
先生、『月經澁少』ってどういう意味ですか?漢字が難しくてよくわかりません。
東洋医学研究家
『月經澁少』は、簡単に言うと月経の量がいつもより少ない状態を指す言葉だよ。
東洋医学を知りたい
そうなんですね。でも、月経は毎月来る時と来ない時がある人もいるって聞きました。 月経が来たり来なかったりする場合は、『月經澁少』とは言わないんですか?
東洋医学研究家
良い質問だね。『月經澁少』は、月経の周期は正常だけど量が少なくなっている状態を指すんだ。 月経が来たり来なかったりする場合は、『月經不順』と呼ぶ別の状態になるんだよ。
月經澁少とは。
東洋医学で使う『月経澁少』という言葉は、月に一度きちんと来るけれども、出る血の量がいつもより少ないことを表します。
月経澁少とは?
– 月経澁少とは?
月経澁少とは、毎月きちんと月経があるにも関わらず、経血量が極端に少ない状態を指します。通常、月経は3日から7日間ほど続くと言われていますが、月経澁少の場合は、期間が2、3日と短く、出血量も少ないため、ナプキンをほとんど汚さないこともあります。また、月経の色が薄い、月経周期が不安定といった症状が見られることもあります。
月経は、女性の健康状態を反映する大切なサインです。月経の量や期間には個人差がありますが、極端に少ない場合は、体が発しているサインを見逃さないようにすることが重要です。
東洋医学では、月経は「血」の巡りによって起こると考えられています。「血」は、全身に栄養を与え、潤いを与える大切なものです。月経澁少は、この「血」が不足していたり、流れが滞ったりすることによって起こると考えられています。
冷え性や貧血、ストレス、過度なダイエットなどは、「血」の不足や流れの滞りを招き、月経澁少の原因となることがあります。月経澁少を改善するためには、体を温め、「血」を補う食事を心がけ、ストレスを溜めないようにすることが大切です。
自己判断でサプリメントなどを摂取するのではなく、まずは専門家に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
月経澁少とは | 毎月の月経はあるものの、経血量が極端に少ない状態 – 期間が2~3日と短い – 出血量が少なく、ナプキンをほとんど汚さない – 月経の色が薄い – 月経周期が不安定 |
東洋医学的な考え方 | 月経は「血」の巡りによって起こると考え、 「血」の不足や流れの滞りによって起こるとされる |
月経澁少の原因 | 冷え性、貧血、ストレス、過度なダイエットなど ※ これらは「血」の不足や流れの滞りを招く |
月経澁少の改善策 | – 体を温める – 「血」を補う食事を心がける – ストレスを溜めないようにする – 自己判断でサプリなどを摂取せず、専門家に相談 |
月経澁少の原因
– 月経澁少の原因
月経澁少とは、月経の量が少なく、期間も短い状態を指します。この状態を引き起こす原因は多岐にわたり、身体の内部環境や生活習慣、精神状態など、様々な要因が複雑に絡み合っていると考えられています。
まず、月経はホルモンの働きによってコントロールされていますが、冷え性や過度なストレス、無理なダイエットなどは、ホルモンバランスを乱す大きな要因となります。ホルモンバランスが崩れると、子宮内膜が十分に厚くならず、月経血の量が減ってしまうのです。
次に、子宮そのものの状態も深く関わってきます。子宮内膜が生まれつき薄かったり、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が潜んでいる場合、月経血が少なくなることがあります。子宮内膜は、受精卵が着床し、胎児を育むための大切な場所で、その状態が月経に直接影響を及ぼすのです。
さらに、年齢や生まれ持った体質、遺伝も月経澁少に関係しています。特に、閉経を迎える年齢に近づくにつれて、ホルモンバランスが大きく変化し、月経量が自然と少なくなるのはよくあることです。また、両親から受け継いだ体質が影響することもあります。
このように、月経澁少の原因は多岐にわたるため、自己判断せず、専門家の診察を受けることが大切です。
原因カテゴリ | 具体的な原因 | 説明 |
---|---|---|
ホルモンバランスの乱れ | 冷え性 | ホルモンバランスの乱れにより子宮内膜が十分に厚くならず、月経血量が減少する |
過度なストレス | ||
無理なダイエット | ||
子宮の状態 | 子宮内膜が生まれつき薄い | 子宮内膜の状態が月経に直接影響する |
子宮内膜症や子宮筋腫などの病気 | ||
その他 | 年齢 | 生まれ持った体質や遺伝も関係する。閉経に近づくにつれ、ホルモンバランスが変化し、月経量が少なくなる。 |
生まれ持った体質 | ||
遺伝 |
月経澁少の症状
– 月経澁少の症状
月経澁少とは、月経時の出血量が少なく、期間も短い状態を指します。普段通りの月経と比べて明らかに出血量が少ないと感じたら、月経澁少の可能性があります。
具体的な症状としては、以下のようなものがあげられます。
* 月経期間が2~3日と短い。
* 経血の量が少なく、ナプキンを1日に数回交換する必要がない。
* 経血の色が薄い。
* 経血にレバー状の塊がほとんどみられない。
また、月経に伴う症状にも変化が現れることがあります。
* 月経痛が軽い、または全くない。
* 月経前症候群(PMS)の症状が軽い、または全くない。
ただし、これらの症状は個人差が大きく、月経澁少であっても普段通り月経痛やPMSの症状がある場合もあります。
月経は女性の健康のバロメーターとも呼ばれます。少しでも気になる症状があれば、自己判断せず、医療機関を受診し、専門家の診察を受けるようにしましょう。
症状 | 説明 |
---|---|
月経期間 | 2~3日と短い |
経血量 | 少なく、ナプキンを1日に数回交換する必要がない |
経血の色 | 薄い |
レバー状の塊 | ほとんどみられない |
月経痛 | 軽い、または全くない場合もある |
月経前症候群(PMS) | 症状が軽い、または全くない場合もある |
月経澁少への対処法
– 月経澁少への対処法
月経澁少とは、月経の量が少なく、経血の色が薄い、または期間が短いなどの症状を指します。 月経澁少だからといって、必ずしも治療が必要なわけではありません。 しかし、症状が続く場合は、原因によっては適切な治療が必要となる場合があります。自己判断せずに、まずは婦人科を受診し、医師に相談することをお勧めします。
東洋医学では、月経澁少は主に「気血虚」「血瘀」「寒凝」などの体の状態が考えられます。
* -気血虚-は、生命エネルギーである「気」と血液である「血」の両方が不足している状態です。疲労感や顔色が悪い、めまいなどの症状も伴うことがあります。
* -血瘀-は、血液の循環が悪くなっている状態です。月経痛が強く、経血に塊が混じるなどの症状が現れます。
* -寒凝-は、体が冷えて、血液の循環が悪くなっている状態です。月経痛が強く、下腹部が冷えるなどの症状が現れます。
これらの状態を改善するために、東洋医学では鍼灸や漢方薬を用います。 鍼灸は、身体の特定のツボに鍼を刺したり、お灸をすえることで、気の巡りを整え、血行を促進する効果が期待できます。 また、漢方薬は、体質や症状に合わせて生薬を配合した薬です。 月経澁少の原因に合わせて漢方薬を服用することで、体の内側からバランスを整え、月経周期を整えたり、月経量を増やす効果が期待できます。
鍼灸や漢方薬は、身体に優しい治療法として知られていますが、効果や体質への適合には個人差があります。治療を受ける前に、専門医や鍼灸師に相談し、適切な治療法を選択することが大切です。
状態 | 説明 | 症状 |
---|---|---|
気血虚 | 生命エネルギーである「気」と血液である「血」の両方が不足している状態。 | 疲労感、顔色が悪い、めまい |
血瘀 | 血液の循環が悪くなっている状態。 | 月経痛が強く、経血に塊が混じる |
寒凝 | 体が冷えて、血液の循環が悪くなっている状態。 | 月経痛が強く、下腹部が冷える |
日常生活での注意点
– 日常生活での注意点
毎日の生活習慣を見直すことで、月経の不調を改善し、健やかな状態を保つことに繋がります。
-# 冷え対策
「冷えは万病のもと」と昔から言われるように、体の冷えは様々な不調を引き起こす原因となります。特に、下半身の冷えは、骨盤内の血流を悪くし、月経痛や月経不順、月経量減少などに繋がると考えられています。
そこで、毎日の生活の中で積極的に体を温める習慣を取り入れていきましょう。
例えば、冷たい飲み物や食べ物を避け、温かいものを積極的に摂るように心がけましょう。
また、服装も、体を締め付けず、特に下半身を冷やさないように工夫することが大切です。
お風呂もシャワーで済ませずに、湯船に浸かってゆっくりと体を温めるようにしましょう。
-# ストレス解消
過剰なストレスは、自律神経のバランスを乱し、ホルモン分泌に影響を与えるため、月経周期の乱れや月経量の変動に繋がると考えられます。
現代社会でストレスを完全に無くすことは難しいですが、自分なりのストレス解消法を見つけておくことが大切です。
十分な睡眠をとることはもちろんのこと、趣味やリラックスできる時間を持つように心がけましょう。
軽い運動やストレッチ、ヨガなども、ストレス解消や血行促進に効果が期待できます。
-# バランスの取れた食事
健康な月経のためには、バランスの取れた食事を摂ることが重要です。
特に、鉄分は月経によって失われやすい栄養素なので、意識して摂取するようにしましょう。
鉄分を多く含む食品としては、レバーや赤身の肉、魚、大豆製品などがあります。
また、ビタミンやミネラルも、ホルモンバランスを整えたり、体の機能を維持したりする上で欠かせません。
様々な食材をバランス良く食べるように心がけましょう。
-# 適度な運動
適度な運動は、血行を促進し、ストレス解消にも効果的です。
激しい運動である必要はありません。
ウォーキングなどの軽い運動を、無理のない範囲で毎日続けるようにしましょう。
これらの点に注意し、月経と上手に付き合っていきましょう。
日常生活での注意点 | 詳細 |
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冷え対策 |
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ストレス解消 |
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バランスの取れた食事 |
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適度な運動 |
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