漢方の診察 女性の悩みを東洋医学で:肝血虚証とは?
- 肝血虚証概要東洋医学では、人の健康状態を「証」という概念で捉えます。この「証」は、体質や病気の状態、進行度合いなどを総合的に判断するもので、一人ひとりに合わせた治療を行うために重要な指標となります。数ある「証」の中でも、「肝血虚証」は、体の様々な機能を支える「肝」と密接に関係する「血」が不足している状態を指します。西洋医学でいう血液とは異なり、東洋医学における「血」は、全身に栄養を与え、潤いを与えるという重要な役割を担っています。この「血」を生み出し、蓄え、全身に巡らせるのが「肝」の働きです。しかし、過労やストレス、睡眠不足、偏った食事などによって「肝」の働きが低下すると、「血」が不足し、「肝血虚証」の状態に陥ってしまうのです。肝血虚証は、特に月経や妊娠、出産など、血を多く消耗しやすい女性に多く見られます。その症状は、顔色が青白くなる、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、爪がもろくなる、髪がパサつく、不眠、不安感、イライラしやすくなるなど、多岐に渡ります。肝血虚証を改善するためには、「肝」の働きを補い、「血」を補うことが大切です。東洋医学では、食事療法、漢方薬、鍼灸治療などを組み合わせて、心身のバランスを整えながら、根本的な体質改善を目指します。
