中気下陥と升提作用:気の流れを整える
- 気の流れの重要性
-# 気の流れの重要性
東洋医学では、健康を保つためには体内の「気」と呼ばれるエネルギーが滞りなくスムーズに流れることが重要であると考えられています。
「気」は、私たちが呼吸によって体内に取り入れる空気の力、飲食物から得られるエネルギー、生まれながらに持っている生命エネルギーなどが合わさったものと考えられています。
目には見えませんが、この「気」は全身をくまなく巡り、体の各組織に栄養を届け、内臓を活発に動かし、体温を維持するなど、生命活動の根幹を支える重要な役割を担っています。
例えるなら、体の中を流れる川のようなものでしょうか。
川の水が澄んでいて流れがスムーズであれば、栄養や酸素が体の隅々まで行き渡ります。
しかし、何らかの原因で川の流れが悪くなったり、水が濁ったりすると、様々な問題が生じてきます。
体内の「気」も同様に、ストレスや不規則な生活、冷え、運動不足などが原因で流れが滞ってしまうことがあります。
この状態を東洋医学では「気滞(きたい)」と呼びます。
「気滞」が起こると、頭痛、肩こり、便秘、イライラ、不眠など、様々な不調が現れると考えられています。
逆に、「気」の流れがスムーズであれば、心身ともに健康な状態を保つことができると考えられています。