東洋医学における「通絡」:滞りを解消し、流れを取り戻す
- 「通絡」とは何か
「通絡(つうらく)」とは、東洋医学において非常に重要な考え方の一つです。 私たちの体の中には、「気血」と呼ばれるエネルギーと血液が流れており、健康を保つためには、この「気血」が全身をくまなく巡ることが大切であると考えられています。 そして、その「気血」の通り道となるのが「経絡(けいらく)」と呼ばれるものです。
「経絡」は、体中に張り巡らされた網目のように、複雑につながっています。 しかし、様々な原因によって、この「経絡」が詰まってしまうことがあります。すると、「気血」の流れが悪くなり、体に様々な不調が現れると考えられています。 例えば、肩こりや腰痛、冷え性、しびれなどが挙げられます。
「通絡」とは、まさにこの詰まってしまった「経絡」を通りやすくする施術のことを指します。 「経絡」の詰まりを解消することで、「気血」の流れがスムーズになり、体の不調を改善に導くと考えられています。 「通絡」を実現する施術方法には、鍼灸治療やマッサージなど、様々なものがあります。