東洋医学から見る發頤:耳下腺炎とその化膿
- 發頤とは
-# 發頤とは
發頤(はつい)とは、東洋医学における概念の一つで、現代医学でいう耳下腺炎、特に膿を持つものを指します。耳下腺は、耳の下あたりに位置し、唾液を分泌する大切な器官です。この耳下腺に炎症が起こることで、腫れや痛み、発熱といった症状が現れます。
發頤は、現代医学ではウイルス感染が主な原因として考えられていますが、東洋医学では、ウイルス感染に加えて、身体の内部環境や外部環境との関連性も重視して、その原因を探っていきます。
例えば、暴飲暴食や脂っこいものの食べ過ぎによって、身体の中に余分な熱や湿気が溜まり、それが原因で發頤を引き起こすと考えられています。また、冷たい風や寒さに当たることで、身体の抵抗力が低下し、發頤を発症しやすくなるとも考えられています。
東洋医学では、發頤の治療として、身体に溜まった熱や湿気を取り除き、免疫力を高めることを目的とした漢方薬の処方や、鍼灸治療などが行われます。さらに、生活習慣の改善や食事療法なども併用することで、發頤の予防や再発防止を目指します。
發頤は、適切な治療を行えば、多くの場合、後遺症を残さずに治癒します。ただし、症状が重い場合や、適切な治療を行わない場合は、膿が周囲の組織に広がり、重症化する可能性もあるため注意が必要です。発熱や耳下腺の腫れ、痛みなど、發頤の症状が見られる場合は、自己判断せずに、早めに医療機関を受診しましょう。