東洋医学における類中風とは?
- 類中風という病
類中風、あまり聞き馴染みのない言葉に不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。これは西洋医学でいう脳卒中、特に脳梗塞に似た症状を指す、東洋医学独自の考え方です。脳卒中というと、突然意識を失い倒れてしまうというイメージが強いですが、類中風は前兆となる症状が現れる点が特徴です。
東洋医学では、体内のエネルギーである「気」「血」の流れが滞ることで、様々な不調が現れると考えられています。類中風は、この「気」「血」の流れが脳内で滞ることによって起こるとされています。
初期症状としては、めまいや頭痛、手足のしびれなどがあります。まるで風が体の中を吹き抜けるような感覚に襲われることから、類中風と名付けられました。その他、顔面や口元の麻痺、ろれつが回らない、言葉が出にくいといった症状が現れることもあります。
これらの症状は一時的なこともありますが、繰り返し起こる場合は注意が必要です。放置すると脳梗塞へと進行し、重篤な後遺症が残る可能性もあります。
もし類中風の疑いがある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。