多発する開口部に注意!有頭疽とは?
- 有頭疽とは何か
有頭疽は、皮膚の奥深く、皮下組織と呼ばれる部分に細菌が感染することで起こる病気です。はじめは複数の毛穴が炎症を起こしているように見えますが、次第に炎症は広がり、皮膚の奥深くでつながっていきます。そして、皮膚の表面には複数の開口部を持つ腫れや、膿が溜まった塊を作ります。この開口部からは、膿や壊死した組織が出てくるのが特徴です。
有頭疽の原因となる細菌は、主に黄色ブドウ球菌と呼ばれるものです。黄色ブドウ球菌は、健康な人の皮膚にも存在することがありますが、皮膚に傷ができたり、免疫力が低下したりすると、体内に入り込んで増殖し、有頭疽を引き起こすことがあります。
有頭疽は、誰にでも起こる可能性のある病気です。特に、糖尿病などの基礎疾患がある人や、ステロイドなどの免疫抑制剤を使用している人は、注意が必要です。また、不衛生な環境や、皮膚を清潔に保たないことも、有頭疽のリスクを高める要因となります。有頭疽は自然に治ることはほとんどなく、適切な治療が必要です。そのため、疑わしい症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。