東洋医学から見る丹毒
- 丹毒とは
丹毒は、皮膚が急激に赤く腫れ上がる病気です。東洋医学では、体内の毒が熱を持ち、肌表面に噴き出すことで発症すると考えられています。その名の通り、まるで赤い毒が体の中を巡っているようなイメージから「丹毒」と名付けられました。
-# 丹毒の症状
丹毒は、主に顔や脚に発症しやすく、患部は境界線がはっきりとした赤みを持ち、触ると熱く、強い痛みを伴います。まるで焼けたように感じることもあります。また、水ぶくれや皮むけを伴う場合もあります。さらに、発熱や悪寒、頭痛、倦怠感などの全身症状が現れることもあります。重症化すると、リンパ節が腫れたり、炎症が周囲の組織に広がり、蜂窩織炎などを引き起こすこともあります。
-# 東洋医学における丹毒
東洋医学では、丹毒は「熱毒」によって引き起こされると考えられています。熱毒とは、偏った食事や過労、ストレス、睡眠不足などが原因で、体内に過剰に生じた熱のことで、これが気血の流れを阻害し、肌表面に噴き出すことで、炎症を引き起こすとされています。
-# 丹毒の予防
丹毒を予防するには、体の免疫力を高め、熱毒を溜めないようにすることが大切です。バランスの取れた食事を心がけ、十分な睡眠をとり、適度な運動をするようにしましょう。また、ストレスを溜めないように、リラックスできる時間を作ることも大切です。