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頸部に潜む脅威:頸癰とは?
- 頸癰の概要
頸癰は、首の側面に生じる、膿がたまる腫れ物で、放っておくと命に関わることもある病気です。 細菌が体の中に入り込み、増えることで炎症が起こり、腫れや痛みが現れます。 悪化すると、腫れが大きくなって呼吸や食事が困難になるだけでなく、菌が血液中に入り込んで全身に回ることで、高熱や意識障害といった重い症状を引き起こすこともあります。
頸癰は、主に細菌への感染によって引き起こされます。 免疫力が低下している方や、糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方は、頸癰を発症しやすく、重症化しやすい傾向にあるため注意が必要です。 また、風邪やインフルエンザなどがきっかけで発症することもあります。
頸癰の治療は、炎症を抑え、膿を取り除くことが重要です。 初期段階では、抗生物質の内服や点滴によって炎症を抑えます。 症状が重い場合や、抗生物質の効果が不十分な場合には、膿を切開して排出する手術を行うこともあります。
頸癰は、早期に発見して適切な治療を行えば、多くの場合、治癒する病気です。 首の痛みや腫れ、発熱などの症状が現れた場合には、早めに医療機関を受診しましょう。