知っておきたい漢方の基礎知識:飯後服
- 漢方薬の服用タイミング
漢方薬は、自然の草や木の実などを組み合わせた生薬から作られ、体の状態に合わせて効果を発揮するように作られています。そのため、西洋薬のように決まった時間に服用すれば良いというわけではなく、効果を最大限に引き出すために適切な服用タイミングが重要となります。
漢方薬の服用タイミングは、主に「食前」「食間」「食後」の3つに分けられます。
* -食前-食事の30分~1時間前に服用します。
* 食欲不振や消化不良など、胃腸の働きを高める効果が期待できます。
* 食事の影響を受けずに、薬効成分を効率よく吸収させたい場合にも有効です。
* -食間-食事と食事の間、食後2時間後くらいに服用します。
* 食前や食後に服用すると胃に負担がかかる場合や、薬効成分の吸収を高めたい場合に適しています。
* -食後-食事の後、30分以内に服用します。
* 胃腸が弱い方や、漢方薬による胃の不快感を軽減したい場合に有効です。
* 食事と一緒に摂取することで、薬効成分の吸収を穏やかにする効果も期待できます。
漢方薬を処方された際は、医師や薬剤師から服用タイミングの指示があるはずです。自己判断で服用タイミングを変更すると、効果が得られないばかりか、副作用のリスクも高まります。必ず指示に従い、疑問点があれば気軽に相談するようにしましょう。