漢方の診察 東洋医学における「屋漏脈」:不規則な脈が示すもの
- 雨漏りのような脈拍「屋漏脈」とは東洋医学において、脈診は体の状態を把握するために非常に重要視されています。単に脈の速さや強さだけでなく、リズムや滑らかさなど、様々な角度から細かく観察します。その中で、「屋漏脈(おくろみゃく)」と呼ばれる独特な脈拍があります。屋漏脈とは、まるで雨漏りのように、脈の打ち方が長く、間隔が不規則な状態を指します。つまり、トトト…と規則正しく打つのではなく、トト………ト…トト……のように、長く続く脈と短い脈が不規則に現れる脈を言います。この脈が現れる原因として、東洋医学では主に体の根本的な力の衰えが考えられています。体のエネルギーが不足し、心臓が血液をスムーズに送り出すことが難しくなっている状態です。例えるならば、屋根の修理が滞り、雨漏りがする古い家のようなものです。家は人の体にあたり、雨漏りは体の機能が滞っている状態を表しています。屋漏脈は、体力低下や疲労感、息切れ、動悸、冷え症など、様々な症状を伴うことが多く、放置すると病気が重篤化する可能性もあります。そのため、屋漏脈は決して軽視すべきではありません。日頃から自身の体の状態に気を配り、少しでも違和感を感じたら、専門家の診察を受けるようにしましょう。
