漢方の診察 健康を脅かす六つの外邪:六淫
- 外感と東洋医学的治療東洋医学では、風邪やインフルエンザなど、外部からの邪気によって引き起こされる病気を外感と捉えます。この邪気には、寒さ、暑さ、湿気、乾燥、風など様々なものが考えられ、これらが体に侵入することで、体のバランスが崩れ、様々な不調が現れると考えられています。東洋医学における外感治療の最大の特徴は、ただ単に症状を抑えるのではなく、体の根本的なバランスを整え、自然治癒力を高めることを目指している点にあります。そのため、発汗、解毒、去痰など、体内に溜まった邪気を体外へ排出する方法を積極的に用います。治療にあたっては、まず患者さんの体質や症状を詳しく見極めることが重要になります。その上で、漢方薬の処方、体のツボを刺激する鍼灸治療、血行促進効果のあるマッサージ、体質改善を促す食事療法などを組み合わせて、一人ひとりに最適な治療法を組み立てていきます。東洋医学では、外邪を取り除くだけでなく、体の抵抗力を高めることで、再発を防ぐことを大切にします。外感にかかりにくい、強い体作りを目指していくことも、東洋医学的治療の重要な側面と言えるでしょう。
