内臓 肝気犯胃:胃の不調と心のつながり
{「肝気犯胃」とは、東洋医学で使われる言葉で、精神的なストレスが原因で胃腸の症状が現れることを指します。 東洋医学では、人間の体には「気・血・水」と呼ばれる3つの要素が常に循環しており、このバランスが保たれることで健康な状態が維持されていると考えられています。「肝(かん)」は五臓六腑のひとつで、この「気」の循環をスムーズにする役割を担っています。しかし、過度なストレスや怒り、イライラなどの感情の乱れが続くと、肝の働きが弱まり、気の流れが滞ってしまいます。 この状態を「肝気鬱結(かんきうっけつ)」といいます。肝の気が滞ると、その影響は胃にも及びます。 肝は位置的に胃の近くにあり、気の流れが密接に関わっているためです。肝気鬱結によって気が胃にまで逆流し、胃の働きを乱してしまうことで、食欲不振や胃もたれ、吐き気、げっぷなどの症状が現れます。このように、精神的なストレスから肝の機能が低下し、胃腸に症状が現れることを「肝気犯胃」と呼ぶのです。
