鼻鼽:くしゃみと鼻水の原因を探る
東洋医学を知りたい
先生、『鼻鼽』ってどんな病気のことですか?漢字が難しくて、いまいちよくわからないんです。
東洋医学研究家
なるほど。『鼻鼽』は簡単に言うと、鼻のかゆみ、くしゃみ、水っぽい鼻水、鼻づまりといった症状が、急に起こったり、繰り返したりする病気のことだよ。
東洋医学を知りたい
あ!もしかして、それって花粉症のことですか?
東洋医学研究家
その通り!花粉症も『鼻鼽』の一つと言えるね。東洋医学では、こうした症状をまとめて『鼻鼽』と呼ぶんだよ。
鼻鼽とは。
東洋医学で「鼻鼽」と呼ぶのは、鼻がかゆくてくしゃみが出たり、サラサラした鼻水が出たり、鼻が詰まったりする症状が、急に現れたり、繰り返し起こったりする病気のことです。
鼻鼽とは
– 鼻鼽とは
-# 鼻鼽とは
鼻鼽とは、突然起こるくしゃみ、鼻水、鼻詰まりといった症状を繰り返す病気のことです。まるで水道の蛇口をひねったように、サラサラとした水のような鼻水が大量に流れ出るのが特徴です。くしゃみは発作のように連続して起こり、なかなか止まりません。また、鼻の中がムズムズして、くしゃみが出そうで出ないというような、不快な症状に悩まされることもあります。このような症状が続くことで、日常生活に支障をきたす場合も少なくありません。
鼻鼽の原因は様々ですが、東洋医学では、身体の抵抗力が低下している時に、風邪などの外邪が鼻に侵入することで発症すると考えられています。また、アレルギー反応が関係している場合もあり、花粉症も鼻鼽の一種として知られています。
鼻鼽は、症状や体質によって分類され、それぞれに適した治療法が選択されます。自己判断で市販薬を使用するのではなく、まずは専門医に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
定義 | 突然のくしゃみ、鼻水、鼻詰まりを繰り返す病気 |
特徴的な症状 | サラサラとした水のような鼻水が大量に流れ出る |
その他の症状 | ・発作のような連続するくしゃみ ・鼻のムズムズ感、不快感 ・日常生活への支障 |
東洋医学的な原因 | 身体の抵抗力低下時に、風邪などの外邪が鼻に侵入 |
その他 | ・アレルギー反応が関与する場合もある(例:花粉症) ・症状や体質に応じた治療法が必要 ・自己判断で市販薬を使用せず、専門医に相談 |
鼻鼽の原因
{鼻鼽は、東洋医学では、外部からの邪気が体に侵入することで起こると考えられています。特に、風邪などの影響を受けやすい肺の機能が低下している場合に、鼻という呼吸器の入り口である部分が、邪気の攻撃を受けやすくなるのです。
鼻鼽の原因となる邪気として代表的なものは、「風邪(ふうじゃ)」です。これは、文字通り風邪の原因となる邪気で、気温の変化や冷たい風によって体に侵入し、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こします。また、「風邪(ふうじゃ)」は、体内にある「熱」と結びつきやすい性質があり、熱がこもることで鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻づまりや粘り気の強い鼻水を引き起こすこともあります。
さらに、疲労やストレス、不規則な生活習慣なども、体の抵抗力を低下させ、鼻鼽を引き起こしやすくする要因となります。これらの要因によって、肺の機能が低下すると、鼻は邪気の侵入を防ぐ力が弱まり、様々な症状が現れやすくなってしまうのです。
原因 | 説明 | 症状 |
---|---|---|
風邪(ふうじゃ) | 気温の変化や冷たい風によって体に侵入する邪気。熱と結びつきやすい。 | くしゃみ、鼻水、鼻づまり、粘り気の強い鼻水 |
疲労、ストレス、不規則な生活習慣 | 体の抵抗力を低下させ、肺の機能を低下させる。 | 邪気の侵入を防ぐ力が弱まり、様々な症状が現れやすくなる。 |
鼻鼽の症状
– 鼻鼽の症状
鼻鼽は、突然くしゃみが出始め、水のようにサラサラとした鼻水が止まらなくなるのが特徴です。さらに、鼻の奥がむずがゆかったり、鼻が詰まって息苦しさを感じたりすることもあります。
くしゃみは、一度に何度も連続して起こることもあり、日常生活に支障をきたすこともあります。鼻詰まりは、片方の鼻の穴だけが詰まる場合と、両方の鼻の穴が詰まる場合があります。
これらの症状に加えて、鼻の奥や目の周りがかゆくなったり、頭が痛くなったり、身体がだるく感じたりすることもあります。また、発熱を伴う場合もありますが、その場合でも高い熱が出ることは稀です。
鼻鼽は、東洋医学では、風邪などによって身体の中に「邪気」と呼ばれる悪い気を取り込んでしまうことで起こると考えられています。この邪気が鼻の粘膜を刺激することで、くしゃみや鼻水などの症状が現れるのです。
鼻鼽の症状は風邪の症状と似ていますが、東洋医学では、風邪は身体が温まっている時に発症しやすいのに対し、鼻鼽は身体が冷えている時に発症しやすいという違いがあるとされています。
症状 | 詳細 |
---|---|
くしゃみ | 突然始まり、水のような鼻水を伴う。一度に何度も起こることもある。 |
鼻水 | 水のようにサラサラとしている。 |
鼻詰まり | 片方または両方の鼻の穴に起こる。 |
その他 | 鼻の奥や目の周りの痒み、頭痛、倦怠感、発熱(稀) |
鼻鼽の治療法
– 鼻鼽の治療法
鼻鼽は、鼻の粘膜に炎症が起こることで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れる病気です。この炎症は、花粉やダニなど、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に対する体の過剰な反応によって引き起こされます。
鼻鼽の治療で最も大切なことは、原因となるアレルゲンを特定し、そのアレルゲンとなるべく接触しないようにすることです。アレルゲンを特定するために、問診や血液検査などのアレルギー検査が行われます。
アレルゲンへの接触を避けることが難しい場合や、症状が重い場合には、薬物療法が行われます。薬物療法では、炎症を抑え、アレルギー反応を抑えるために、抗アレルギー薬やステロイド薬などが処方されます。
また、鼻うがいも鼻鼽の症状を和らげる効果があります。鼻うがいは、生理食塩水などの洗浄液を鼻腔に通すことで、鼻の粘膜に付着したアレルゲンやウイルス、細菌などを洗い流し、炎症を抑える効果があります。
鼻鼽は、適切な治療を行うことで症状をコントロールすることができます。気になる症状がある場合は、医療機関を受診し、医師に相談しましょう。自己判断で市販薬を使用したり、治療を中断したりすることは大変危険ですので、注意が必要です。
治療法 | 説明 |
---|---|
アレルゲン除去 | 原因となるアレルゲンを特定し、接触を避ける。 |
薬物療法 | 炎症を抑え、アレルギー反応を抑えるために、抗アレルギー薬やステロイド薬などを処方する。 |
鼻うがい | 生理食塩水などの洗浄液で鼻腔を洗い、アレルゲンやウイルス、細菌などを除去する。 |
日常生活での注意点
– 日常生活での注意点
鼻炎を予防・改善するためには、毎日の暮らしの中で気を付けるべき点がいくつかあります。
まず、家の中に、アレルギーの原因となる物質を持ち込まないことが大切です。 こまめに掃除機をかけたり、拭き掃除をして、常に清潔な状態を保ちましょう。
外出する際は、マスクを着用することで、空気中に浮遊するアレルギー物質を吸い込むのを防ぐことができます。
また、早寝早起き、栄養バランスのとれた食事など、規則正しい生活習慣を心がけ、十分な睡眠をとるようにしましょう。
食生活では、免疫力を高める効果が期待できる食材を積極的に摂るように心がけましょう。 特に、ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物は積極的に食べるようにしましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
住環境 | – 家の中にアレルギーの原因となる物質を持ち込まない – こまめな掃除 (掃除機、拭き掃除) で清潔な状態を保つ |
外出時 | – マスクの着用で空気中のアレルギー物質の吸い込みを防ぐ |
生活習慣 | – 早寝早起き – 栄養バランスのとれた食事 – 十分な睡眠 – 規則正しい生活習慣 |
食生活 | – 免疫力を高める効果が期待できる食材を積極的に摂る – ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物を積極的に食べる |
東洋医学的な視点
– 東洋医学的な視点
東洋医学では、鼻水や鼻詰まりといった鼻鼽の症状は、体全体のバランスが崩れた結果だと考えられています。特に、「冷え」と「気」の二つが深く関わっているとされています。
「冷え」は、体の外側だけでなく、内側からも生じます。冷たい食べ物や飲み物の摂り過ぎはもちろんのこと、体の内部でエネルギーをうまく生成できない状態も、東洋医学では「冷え」と捉えます。この「冷え」によって、鼻の粘膜の働きが低下し、鼻水や鼻詰まりといった症状が現れると考えられています。
また、「気」は、生命エネルギーのようなもので、全身をくまなく巡り、心身の活動を支えています。しかし、過労やストレス、不規則な生活習慣などによって、この「気」の流れが滞ってしまうことがあります。すると、体の防衛機能が低下し、風邪などの外敵の影響を受けやすくなってしまうのです。さらに、鼻は「気」の出入り口とされているため、「気」の乱れは、ダイレクトに鼻の諸症状として現れやすいと考えられています。
東洋医学では、一人ひとりの体質や症状に合わせて、食事療法や鍼灸治療、呼吸法、瞑想などを組み合わせることで、根本的な改善を目指します。体の内側から温め、「気」の流れを整えることで、鼻鼽を繰り返さない、健やかな体作りを目指します。
要因 | 説明 | 症状への影響 |
---|---|---|
冷え | – 体の外側だけでなく、内側からも生じる – 冷たい食べ物、飲み物の摂り過ぎ – 体内部でエネルギーをうまく生成できない状態 |
– 鼻の粘膜の働きが低下 – 鼻水、鼻詰まり |
気 | – 生命エネルギー – 全身をくまなく巡り、心身の活動を支える – 過労、ストレス、不規則な生活習慣などで流れが滞る |
– 体の防衛機能が低下 – 風邪などの外敵の影響を受けやすくなる – 鼻は「気」の出入り口のため、鼻の諸症状として現れやすい |