体質

生命エネルギーの潮流:氣機の理解

- 生命エネルギーの根幹氣とは?東洋医学では、万物を生み出す根源的なエネルギーとして「氣」という概念を大切にします。目には見えませんが、私たち人間を含め、あらゆる生命や自然現象はこの「氣」によって成り立っているとされています。「氣」は宇宙全体に満ち溢れており、常に流動しています。そして、呼吸を通して体内に取り込まれ、全身を巡りながら生命活動を支えています。体だけでなく、心にも影響を与えると考えられており、「氣」が充実していれば心も体も健康な状態、反対に「氣」が不足したり、流れが滞ったりすると、心身のバランスが崩れ、様々な不調が現れると考えられています。東洋医学では、心身の不調を改善するために、食事療法や運動療法、鍼灸治療などを通して「氣」のバランスを整えることを大切にします。「氣」の流れをスムーズにすることで、自然治癒力を高め、健康な状態へと導くと考えられています。
漢方の治療

白髪にお悩みの方へ:烏鬚髮のススメ

- 烏鬚髮とは-# 烏鬚髮とは烏鬚髮とは、東洋医学の考え方に基づいた、白髪や髭の白髪を改善するための治療法です。その名前には、まるで烏のように真っ黒な髪と髭を取り戻せるように、との願いが込められています。年齢を重ねるにつれて目立つようになる白髪は、東洋医学では体の内側の状態が髪の毛に現れたものだと考えられています。つまり、烏鬚髮は単に髪の毛を染めるのではなく、体の内側から健康を取り戻すことで、根本的な改善を目指すという特徴があります。具体的には、漢方薬の服用や鍼灸治療、食事療法、生活習慣の改善など、一人ひとりの体質や状態に合わせた方法がとられます。これらの治療を通して、体のエネルギーの流れをスムーズにし、血の巡りを良くすることで、髪に必要な栄養が行き渡るように促し、白髪の改善を目指します。烏鬚髮は、時間をかけてじっくりと体質を改善していく治療法です。そのため、すぐに効果が現れるわけではありませんが、体の内側から健康を取り戻すことを目指すため、白髪の改善だけでなく、健康増進や美容効果も期待できます。
虚弱体質

命の危機を知らせるサイン:気脱証とは

- 気脱証とは何か気脱証とは、東洋医学の考え方において、私たちの身体を動かす源である「気」が、何らかの原因で急激に減ってしまったり、体外に逃げてしまうことで起こる、命に関わる危険な状態のことです。「気」は、私たちの身体だけでなく、心や精神活動にも深く関わっています。そのため、気脱証の状態になると、意識がなくなったり、顔色が青白くなったり、脈が弱くなったりと、生命活動が著しく低下した状態が現れます。気脱証は、激しい出血や下痢、嘔吐、大量の発汗などを伴う病気や、重度の脱水症状、激しい精神的なショックなどによって引き起こされると考えられています。気脱証は、一刻を争う危険な状態です。そのため、気脱証の症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。自己判断で処置を行うことは大変危険ですので、必ず医師の指示に従ってください。
女性の悩み

妊娠初期の出血? それはもしかしたら激経かも

- 激経とは-# 激経とは妊娠は、新しい命を授かる喜びに満ちた時間ですが、同時に、体に様々な変化が起こる時期でもあります。つわりや眠気など、人によって症状は様々ですが、中には「激経」と呼ばれる出血に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。激経とは、妊娠初期に月経のように出血が見られる現象のことです。まるで再び月経が来たかのように思えるため、驚き心配になる方もいるかもしれませんが、決して珍しいことではありません。実際、多くの妊婦さんが経験すると言われています。妊娠と月経は、一見すると相反するもののように思えるかもしれません。しかし、激経は流産の兆候として捉えられがちですが、必ずしもそうではありません。むしろ、赤ちゃんが子宮内膜に根を下ろす過程で起こる、正常な生理現象である場合も多いのです。この時期、赤ちゃんは子宮内膜に潜り込むようにして、成長のための基盤を作っていきます。この時、周囲の血管を刺激し、少量の出血が起こることがあります。これが激経の主な原因と考えられています。ただし、出血量や期間、色、腹痛や発熱の有無などには個人差があります。また、出血の原因が激経ではなく、他の問題である可能性も考えられます。そのため、少しでも不安を感じたら、自己判断せずに、医師に相談するようにしましょう。医師による適切な診断とアドバイスを受けることで、安心して妊娠期間を過ごすことができます。
その他

風寒束表:風邪の初期症状とそのメカニズム

- 風寒束表とは-# 風寒束表とは東洋医学では、自然界と人体は密接に関係しており、季節や気候の変化が体調に影響を与えると考えられています。特に、秋から冬にかけて気温が下がり、冷たい風が吹き始める頃は、体の防御機能が低下しやすく、風邪などの病気を引き起こしやすくなります。この時、東洋医学では「風」と「寒」という二つの邪気が、体の表面から侵入してくると考えます。「風」は目に見えないものの、あらゆる場所に侵入し、変化しやすい性質を持っています。そして、「寒」は体の機能を低下させ、動きを悪くする性質を持っています。「風寒束表」とは、この「風」と「寒」が組み合わさって体の表面に侵入し、気血の流れを阻害した状態を指します。西洋医学でいう風邪の初期症状にあたり、悪寒、発熱、頭痛、鼻詰まり、咳、体の痛み、関節の痛み、くしゃみ、透明な鼻水などの症状が現れます。風邪の初期症状である「風寒束表」は、適切な処置を行うことで比較的早く回復に向かうことが多いです。体を温めて「寒」を散らし、「風」を取り除くことで、症状の改善が期待できます。
その他

生命のエネルギーの流れ:気化

- 生命エネルギー「気」-# 生命エネルギー「気」東洋医学では、人が生きていく上で中心的な役割を担うエネルギーがあるとされています。それは「気」と呼ばれるもので、目には見えませんが、私たちの身体を作り上げ、活動を支える根源的な力です。気は、様々な形で私たちの身体に存在し、活動しています。呼吸を通して体内に取り込まれた空気のエネルギーは、体内で「気」へと変化し、全身に運ばれます。また、食べ物から得られるエネルギーも「気」に変換され、身体や心の活動に使われます。さらに、両親から受け継いだ先天的なエネルギーも「気」として、私たちの中に存在しています。「気」は、全身をくまなく巡り、身体の機能を調節しています。血液や体液の流れを促したり、体温を調節したり、外部からの病原菌や寒さ・暑さから身体を守る働きも担っています。もし、「気」が不足したり、流れが滞ったりすると、身体の様々な機能が低下し、健康を損なうと考えられています。例えば、「気」が不足すると、元気がなくなったり、疲れやすくなったり、風邪をひきやすくなったりします。「気」の流れが滞ると、肩こりや腰痛、冷え性などが起こりやすくなるとされています。東洋医学では、健康を保つためには、「気」を健やかに保つことが重要だと考えられています。呼吸法や運動、食事、鍼灸治療などを通して「気」を整え、心身ともに健康な状態を目指します。
漢方の診察

東洋医学における『気閉』とは

- 『気閉』の概要『気閉』とは、東洋医学において、意識が突然なくなる、または身体に異常が現れる状態を指す言葉です。現代医学の病名とは完全に一致しませんが、その症状から、ヒステリーやてんかん、痙攣発作などに似た状態だと考えられます。西洋医学では、主に症状に基づいて病気を診断し、原因を特定しようと試みます。一方、東洋医学では、身体全体の調和の乱れが病気の原因だと考えます。そのため、『気閉』も単一の病気ではなく、様々な要因によって引き起こされる症状の一つとして捉えます。東洋医学では、「気」「血」「水」という要素が体内をスムーズに巡ることで健康が保たれると考えられています。しかし、過労やストレス、不規則な生活習慣、激しい感情の揺れ動きなどによって、これらの要素の流れが滞ることがあります。その結果、身体のバランスが崩れ、様々な不調が現れると考えられており、『気閉』もその一つです。西洋医学的な診断名に当てはめるのではなく、東洋医学的な視点から身体全体のバランスの乱れとして捉えることが、『気閉』の理解には重要です。
漢方の治療

東洋医学における潰堅療法

- 潰堅とは何か潰堅とは、東洋医学において、体の中に膿が溜まった状態(いわゆる膿瘍)を治療する方法の一つです。この治療法は、体の表面に小さな穴を開けたり、薬草を塗ったりすることで、膿を体外に排出することを目的としています。 古代の人々は、体の中に悪いものが溜まっていると考え、それを取り除くことで病気を治そうとしました。潰堅はこの考えに基づいた治療法で、古くから行われてきました。現代医学が発展した現在でも、一部の地域や治療院では、伝統的な治療法として、あるいは現代医学では効果が得られない場合の選択肢として、潰堅が行われることがあります。しかし、潰堅は、皮膚に傷をつけるため、感染症のリスクが伴います。そのため、医療従事者の適切な指導と管理の下で行われることが重要です。自己判断で潰堅を行うことは大変危険であり、絶対に避けるべきです。潰堅は、歴史のある治療法ですが、その有効性や安全性については、現代医学的な視点から更なる研究が必要です。もし、体に膿が溜まっているような症状がある場合は、自己判断せずに、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
女性の悩み

女性の不妊症:五不女とその対処法

- 五不女とは-五不女とは-「五不女」とは、中国古代の医学書である『黄帝内経』に記された、女性の不妊症に関する考え方です。現代医学とは異なる視点から、女性の体を「五不女」、すなわち五つのタイプに分類し、それぞれに適した養生法を説いています。現代医学では原因が特定しにくい不妊症も、「五不女」の考え方を通して体質や生活習慣、心の状態などを総合的に見つめ直すことで、妊娠しやすい体づくりへと繋がる可能性があります。-五つのタイプ-* -肝気鬱結(かんきうっけつ)- 精神的なストレスや緊張が強く、気の流れが滞っている状態。イライラしやすく、生理不順や月経痛などを伴うこともあります。* -脾胃虚弱(ひいきょじゃく)- 消化機能が弱く、栄養を吸収しにくい状態。顔色が悪く、疲れやすい、食欲不振などの症状がみられます。* -腎陽虚衰(じんようきょすい)- 体が冷えやすく、生命エネルギーが不足している状態。腰痛、むくみ、頻尿などを伴うこともあります。* -血虚(けっきょ)- 血液が不足している状態。めまい、動悸、不眠などの症状が現れやすく、生理の量が少ない、または無月経などの場合もあります。* -痰湿内阻(たんしつないそ)- 体内に余分な水分や老廃物が溜まっている状態。肥満、むくみやすく、体が重だるいなどの症状がみられます。それぞれのタイプに合わせた食事療法や漢方薬、鍼灸治療などを取り入れることで、体のバランスを整え、妊娠しやすい体づくりを目指します。
漢方の診察

東洋医学における気逆とは?

{東洋医学では、生命エネルギーである「気」が体内をスムーズに巡っている状態が健康であると考えられています。この「気」の流れが滞ったり、逆流したりすることを「気逆」と呼びます。気逆は、本来、体の上部から下部へ流れるべき「気」が、何らかの原因で逆流し、様々な不調を引き起こす状態を指します。例えば、食べたものが胃から食道に逆流する「逆流性食 oesophagus disease 」や、ストレスなどで呼吸が浅く、速くなってしまう「過呼吸症候群」、咳が止まらなくなる「咳嗽」、吐き気を催す「嘔吐」などは、気逆が関係していると考えられています。気逆の原因は、過労やストレス、睡眠不足、暴飲暴食、冷えなど、様々です。また、体質的に気逆を起こしやすい人もいます。東洋医学では、気逆の治療には、「気」の流れを整え、逆流を止める漢方薬の処方や、鍼灸治療、マッサージ、呼吸法、食事療法などが用いられます。日頃から、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレスを溜めないように心がけることで、気逆の予防に繋がります。
漢方の治療

病邪を追い出す!透邪療法とは?

- 東洋医学における病邪とは東洋医学では、病気の原因となる要素を「病邪」と呼びます。これは、私たちの身の回りに存在する様々な要因を指し、大きく分けて二つに分類されます。一つ目は、自然環境に由来するものです。例えば、季節の変化によって引き起こされる風邪や暑さ、湿度の高い環境がもたらす湿気、乾燥した空気による乾燥などが挙げられます。これらの自然現象は、私たちの体に直接的に影響を与え、体調を崩す原因となります。二つ目は、私たちの感情や生活習慣に由来するものです。激しい怒りや深い悲しみ、過度な喜びといった感情の乱れは、心のバランスを崩し、それが身体にも影響を及ぼすと考えられています。また、過労や睡眠不足、偏った食事、運動不足といった不摂生な生活習慣も、病邪を生み出す原因となります。東洋医学では、これらの病邪が体内に侵入することで、本来備わっている自然治癒力や体のバランスが崩れ、様々な症状が現れると考えられています。つまり、病気を治すためには、病邪を取り除き、体のバランスを整えることが重要となるのです。
女性の悩み

東洋医学に見る避年:一年に一度の月経の謎

- 避年一年に一度の月経避年とは、その名の通り一年に一度しか月経がない状態を指します。現代医学では、一般的に月経は月に一度訪れるものと考えられており、避年は月経周期の異常と診断されることが多いでしょう。しかし、東洋医学では、このような状態を一概に異常とは捉えません。東洋医学では、人間の体は自然の一部であり、自然のリズムと調和して生きることで健康が保たれると考えられています。月経もまた、自然のリズムの一つであり、その周期は個人差が大きいものです。一年に一度しか月経がない場合でも、それがその人の体質や体力、生活環境などに合致しているのであれば、必ずしも問題視する必要はありません。むしろ、東洋医学では、避年そのものよりも、その背景にある体質や生活習慣に着目します。例えば、冷え性や気血の不足、ストレス過多などが考えられます。これらの要因を改善することで、月経周期を整え、より健康な状態へと導くことが期待できます。避年は、現代医学と東洋医学で捉え方が異なる症状の一例と言えるでしょう。重要なのは、自身の体と向き合い、その声に耳を傾けることです。もしも、一年に一度の月経に不安や疑問を感じるのであれば、一人で抱え込まずに、専門家の意見を聞くようにしましょう。
漢方の診察

東洋医学における「気滞」とは?

- 「気滞」の概要東洋医学では、私たちの体を巡り、生命活動を支えている目に見えないエネルギーを「気」と呼びます。この「気」は、健康を保つ上で非常に重要であり、全身をスムーズに流れることで心身ともに健やかな状態が保たれます。しかし、様々な要因によってこの「気」の流れが滞ってしまうことがあります。この状態を東洋医学では「気滞」と呼びます。「気滞」は、現代社会において増加傾向にあると言われています。ストレス社会と言われる現代においては、過剰な仕事量や人間関係の悩み、将来への不安など、心身に負担をかける要因が多く存在します。また、不規則な食生活や睡眠不足、運動不足といった生活習慣の乱れも、「気」の流れを阻害する要因となります。さらに、怒りや悲しみ、不安といった感情を過度に抑え込んでしまうことも、「気滞」を引き起こす原因の一つと考えられています。「気滞」は、心身に様々な不調を引き起こします。代表的な症状としては、イライラしやすくなったり、気分が落ち込みやすくなったりするといった精神的な症状や、食欲不振や胃もたれ、便秘や下痢といった消化器系の症状などが挙げられます。その他にも、頭痛、肩こり、めまい、不眠、生理不順など、様々な症状が現れることがあります。
漢方の治療

東洋医学における煨膿長肉:自然治癒力を高める治療法

- 煨膿長肉とは-# 煨膿長肉とは煨膿長肉とは、東洋医学の治療原則の一つで、慢性的な炎症や傷の治癒を促進することを意味します。これは、文字通り「膿を調理し、肉を成長させる」という意味で、体の自然な回復力を高め、健康な組織の再生を促すことを目的としています。東洋医学では、慢性的な炎症や傷が長引く原因として、体に「邪」と呼ばれる余分なものが滞り、回復を阻害していると捉えます。この「邪」には、例えば、熱を持った膿や、古い血液の瘀血などが考えられます。煨膿長肉はこの「邪」を取り除き、気血の流れをスムーズにすることで、自然治癒力を高め、傷の治りを早めると考えられています。具体的な治療法としては、漢方薬の服用や、鍼灸治療、お灸、吸い玉などが用いられます。使用する漢方薬や施術方法は、患者の体質や症状に合わせて異なります。例えば、熱を持った膿を排出する必要がある場合には、清熱解毒作用のある漢方薬を用いたり、患部に直接お灸を施したりします。また、血行不良が認められる場合には、血行促進効果のある漢方薬を用いたり、鍼灸治療で経絡の流れを整えたりします。煨膿長肉は、単に炎症や傷を治すだけでなく、体の根本的な治癒力を高めることを目的とした治療法です。そのため、慢性的な炎症や傷を繰り返す方、手術後の回復を早めたい方、なかなか治らない傷に悩んでいる方などに適応されます。
女性の悩み

3ヶ月に1回の月経「季経」とは?

- 季経とは-# 季経とは季経とは、月経周期が通常よりも長くなり、約3ヶ月に1回の頻度で月経がみられる状態のことをいいます。一般的に、正常な月経周期は25日から38日程度とされています。月経周期が39日以上続く場合や、2ヶ月以上月経がない場合は「稀発月経」と呼びます。そして、2~3ヶ月以上月経がない状態が続く場合は「続発性無月経」として扱われます。しかし、季経の場合は、3ヶ月に1回程度の頻度で月経がみられるため、医学的には無月経とは区別されます。季経の原因は、ホルモンバランスの乱れや卵巣機能の低下、ストレス、急激な体重変化、過度なダイエットなどが考えられます。また、甲状腺疾患や脳下垂体腫瘍などの病気が隠れている場合もあるため、注意が必要です。もし、3ヶ月に1回程度の頻度でしか月経が来ない場合は、自己判断せず、医療機関を受診し、医師に相談することをおすすめします。
体質

東洋医学における風火内旋:熱から寒さへ

- 風火内旋とは-# 風火内旋とは風火内旋とは、東洋医学において、体内のバランスが崩れ、過剰な熱が体に悪影響を及ぼしている状態を指します。まるで、火が強すぎると風を起こすように、体内の熱が強すぎると、それが原因となって、かえって寒さを感じたり、体に様々な不調が現れたりすると考えられています。この状態は、本来は体を守るために働くはずの「熱」が、過剰になることで、体に悪さをする「邪」に変化してしまうと考えられています。その結果、まるで風邪をひいた時のような症状、例えば、悪寒、震え、頭痛、体の痛みなどが現れます。風火内旋は、風邪の初期症状と非常に似ているため、注意が必要です。風邪のような症状があるのに、熱っぽく、汗をかきにくい、口が渇く、痰が黄色っぽいなどの症状が見られる場合は、風火内旋の可能性も考慮する必要があります。東洋医学では、このような状態に対して、体内の熱を冷まし、バランスを整える治療を行います。具体的には、鍼灸治療や漢方薬の処方などを通して、体の状態に合わせて治療を進めていきます。
漢方の治療

生肌斂瘡:傷を癒す東洋医学の力

- 生肌斂瘡とは-# 生肌斂瘡とは生肌斂瘡は、東洋医学に基づいた治療法の一つで、皮膚の傷や潰瘍を治すことを目的としています。この言葉は、「生肌」と「斂瘡」の二つの言葉から成り立っています。「生肌」は、文字通り「肌を生やす」、つまり新しい皮膚を再生することを意味します。一方、「斂瘡」は、傷口をしっかりと閉じ、治癒を促すことを意味します。生肌斂瘡は、単に傷口を塞ぐのではなく、体の自然な回復力を高めることを重視しています。東洋医学では、病気や怪我は体の内部のバランスが崩れた結果と考えられています。生肌斂瘡では、体のバランスを整え、自然治癒力を高めることで、健康な皮膚の再生を促し、傷跡を残りにくくすることを目指します。具体的な治療法としては、漢方薬の服用や、患部に塗布する軟膏の使用、鍼灸治療などが挙げられます。これらの治療法を組み合わせることで、より効果的に傷の治癒を促進します。
漢方の診察

気虚が招く体の不調:気陥証

- 気とは何か東洋医学では、生命エネルギーそのものを「気」と捉えています。この気は、体中に張り巡らされた道のようなもの、「経路(けいろ)」を通って全身をくまなく巡り、体を温めたり、心臓や胃腸などの臓腑が正常に働くよう促したり、病気から体を守るといった、健康を維持するために欠かせない役割を担っています。では、この重要な「気」はどのように作られるのでしょうか?私たちは日々、食事を通して栄養を体に取り込んでいますね。気は、この食べ物から得られる栄養から作られます。しかし、気を十分に作り出すことができても、過労やストレス、睡眠不足、偏った食事といった生活習慣を送っていると、気はうまく体に巡らなくなってしまいます。また、これらの要因は、気の生成量そのものを減らしてしまう原因にもなります。つまり、健康な毎日を送るためには、気を十分に生成し、そして体内で滞りなく巡らせることが非常に重要と言えるのです。
女性の悩み

3ヶ月に1回の月経「居経」とは?

- 居経の定義居経とは、月経周期が3ヶ月以上に長くなる状態を指します。これは、月経が3ヶ月に1回しか来ない、あるいはそれ以上に間隔が空いてしまう状態を意味します。通常、女性の体は約1ヶ月の周期で排卵と月経を繰り返しています。この周期は月経周期と呼ばれ、個人差はありますが、一般的には25日から38日程度です。しかし、様々な要因によってこのバランスが崩れ、月経周期が長くなってしまうことがあります。このような状態が続く場合は、居経の可能性が考えられます。居経は、放置すると不妊やその他の婦人科疾患のリスクを高める可能性もあるため、注意が必要です。もし、月経が3ヶ月以上来ない、または月経周期が極端に長いなどの症状がある場合は、自己判断せず、早めに医療機関を受診し、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。
その他

東洋医学における風中血脈:その原因と症状

- 風中血脈とは風中血脈とは、東洋医学において、風邪(ふうじゃ)の邪気が身体の中に侵入し、それが血管に影響を与えることで、様々な神経症状を引き起こす病態を指します。現代医学の脳血管障害、特に脳梗塞や脳出血と症状が似通っており、突然手足に力が入らなくなったり、言葉がうまく話せなくなったり、意識が朦朧とするといった症状が現れます。東洋医学では、風邪は気温や湿度の変化、風の影響などによって身体に侵入してくる外邪と考えられています。この風邪が体表にとどまらず、体の奥深く、つまり血脈にまで侵入してしまうと、気血の流れが滞り、様々な不調が現れると考えられています。特に、脳は「元神(げんしん)」と呼ばれる人間の精神活動をつかさどる重要な器官と考えられているため、風中血脈は命に関わる危険性も孕んでいるとされています。ただし、ここで注意が必要なのは、風中血脈はあくまでも東洋医学的な診断名であり、西洋医学的な診断とは異なる場合もあるということです。似たような症状が現れたとしても、自己判断せずに、必ず医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
虚弱体質

現代社会に潜む「気虚」とは?

- 気虚とは何か東洋医学では、目には見えないけれど、私たちが生きていく上で欠かせないエネルギーが存在すると考えられています。それが「気」です。この「気」は、体中に流れ巡り、心身の様々な活動を支えています。呼吸や消化、血液を体中に巡らせること、体温を一定に保つことなど、健康を維持するために欠かせない働きを担っています。 「気虚」とは、この重要な「気」が不足した状態を指します。「気」が不足すると、体が本来持つべきエネルギーが不足するため、様々な不調が現れます。 例えば、疲れやすく、やる気が出ない、食欲がない、息切れしやすい、風邪を引きやすい、といった症状が現れやすくなります。また、顔色が悪くなったり、声が小さくなったりすることもあります。「気虚」は、過労や睡眠不足、偏った食事、ストレス、老化など、様々な要因によって引き起こされます。現代社会は、これらの要因に囲まれており、「気虚」の状態に陥りやすいと言えるでしょう。日頃から「気」を補う生活習慣を心がけることが大切です。
漢方の治療

東洋医学における蝕瘡去腐:傷の治癒を促す

- 蝕瘡去腐とは-# 蝕瘡去腐とは蝕瘡去腐とは、東洋医学において古くから伝わる傷やただれの治療法の一つです。その名の通り、傷口に生じた腐敗物を取り除くことに焦点を当てています。東洋医学では、腐敗物は体に害をなす邪気が溜まった状態と考えられており、これが傷の治癒を阻害する大きな要因だと考えられています。蝕瘡去腐は、この腐敗物を除去することで、体の自然治癒力を高め、傷跡を残さずきれいに治すことを目指します。具体的な方法としては、傷口を清潔に保つことはもちろん、腐敗物を除去する効果のある生薬を配合した軟膏や湿布を用いたり、患部を温めて血行を促進することで、自然治癒力を高める方法などが用いられます。この治療法は、特に、やけどや床ずれなど、広範囲にわたる傷や、膿や壊死組織を伴う深い傷の治療に効果を発揮すると言われています。西洋医学的な治療と並行して行うことで、より効果が期待できる場合もあります。ただし、自己判断で蝕瘡去腐を行うことは大変危険です。必ず、専門知識を持った東洋医学の医師の診断のもと、適切な治療を受けるようにしてください。
体質

経絡の乱れが体に及ぼす影響

- 経絡とは-# 経絡とは東洋医学では、人体は「気・血・水」と呼ばれる物質で構成されていると考えられています。これらの物質は、生命活動を維持するために欠かせないものです。「気」は目には見えませんが、全身を循環し、体を温めたり、動かしたりするエネルギー源です。「血」は栄養を運搬する役割を担い、「水」は体液のバランスを保つ役割を担っています。経絡は、この「気・血・水」の通り道と考えられています。体中に張り巡らされた網目状のルートで、目には見えませんが、この経絡を通じて「気・血・水」が全身に行き渡り、各臓器や器官に栄養やエネルギーを供給しています。経絡には、体の主要な部分を流れる「経脈」と、その枝分かれである「絡脈」の二つがあります。さらに経脈は、体の奥深くを流れる「正経」12本と、比較的体の表面近くを流れる「奇経」8本の計20種類に分類されます。これらの経絡は、それぞれ特定の臓腑と密接に関係しており、臓腑の働きを調節したり、体内のバランスを整えたりする上で重要な役割を担っています。この経絡の働きを応用した治療法が、鍼灸治療やマッサージです。
体質

生命エネルギーの活発な側面:陽氣

- 陽氣とは-# 陽氣とは東洋医学では、この世界は全て「氣」という目には見えない生命エネルギーによって成り立っていると考えられています。この「氣」には、陰と陽という全く反対の性質を持った二つの側面があり、陽氣は陽の側面を指します。陽氣は、太陽の光や熱のように、明るく温かく、万物を生み出す力を持っています。私たちの体もこの陽氣によって温められ、活動することができるのです。陽氣が不足すると、体は冷えやすく、動きも鈍くなってしまいます。春から夏にかけては、自然界の陽氣が満ち溢れ、植物は芽吹き、動物は活発に動き回ります。私たち人間もまた、自然のリズムに合わせて活動的になり、心も開放的になる傾向があります。反対に、秋から冬は陽氣が衰退し、自然界は静寂に包まれます。私たち人間も、寒さを感じやすくなり、活動量は減り、静かに過ごすことが多くなります。このように、陽氣は自然界の変化、そして私たち人間の心身の活動と深く関係しています。健康を保つためには、陽氣を補い、バランスを保つことが大切です。