内阻證

漢方の診察

寒湿内阻証:体の重だるさと関節痛

- 寒湿内阻証とは東洋医学では、人は自然と調和して生きることで健康を保つと考えられています。そして、自然環境の変化や生活習慣の乱れなどによって体内外のバランスが崩れると、体調不良に陥るとされています。その原因となるものの一つに、「邪気(じゃき)」と呼ばれるものがあります。邪気とは、風邪や冷え、湿気など、体に悪影響を及ぼす外的な要因を指します。寒湿内阻証(かんしつないそしょう)とは、こうした邪気の中でも、「寒邪(かんじゃ)」と「湿邪(しつじゃ)」の二つが体内に侵入し、停滞することで引き起こされる状態を指します。寒邪は、文字通り冷えを表すもので、主に寒い環境や冷たい食べ物によって体内に入り込みます。一方、湿邪は、湿度の高い環境や、過剰な水分摂取によって体内に蓄積されます。これらの邪気が体内に侵入すると、気血の流れが阻害され、冷えやむくみ、消化不良、倦怠感、食欲不振、下痢、関節痛など、様々な不調が現れます。特に、梅雨時など湿度の高い時期や、冷房の効いた室内で長時間過ごすことが多い現代人は、知らず知らずのうちに寒湿が体内に蓄積されやすく、注意が必要です。