漢方の診察 東洋医学における心下痞:その特徴と理解
- 心下痞とは-# 心下痞とは心下痞(しんかひ)は、東洋医学において、みぞおち周辺に感じる、様々な不快感や違和感のことを指します。みぞおちはちょうど胸骨の下あたりに位置し、西洋医学でいう「心窩部」と呼ばれる場所に相当します。このみぞおちの奥に、何かが詰まっているような、つかえているような、あるいは押さえつけられるような、重苦しい感覚を覚えます。しかし、実際に手で触れてみても、明確な腫れや痛みは感じられないことが特徴です。現代医学の診断基準に照らし合わせると、心下痞に完全に一致する病名は存在しません。強いて言えば、機能性ディスペプシア(FD)と呼ばれる、検査では異常が見つからないにも関わらず、胃の痛みやもたれ、膨満感などの症状が続く病気と、症状が重なる部分が多いと考えられています。心下痞は、ストレスや不規則な生活、冷えなどによって、体のエネルギーや水分をスムーズに巡らせる働きである「気」の循環が滞ってしまうことが原因で起こると考えられています。その結果、胃腸の働きが低下し、みぞおち周辺に不快な症状が現れると考えられています。
