小児疾患

その他

東洋医学における剛痙:熱と寒の間

- 剛痙とは-# 剛痙とは剛痙とは、東洋医学の観点からみた、熱を伴う痙攣の一種です。痙攣は一般的に筋肉の収縮によって起こりますが、剛痙は高熱に伴って現れる点が特徴です。急激な体温上昇によって一時的に脳の働きが乱れることで、全身の筋肉が固まり、突っ張ったような状態に陥ります。西洋医学では、主に乳幼児期に多く見られる熱性痙攣として認識されています。一方、東洋医学では、体質やその時の体調、周囲の環境など、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。 例えば、体質として「熱証」と呼ばれる、体内に熱がこもりやすい人は、剛痙を起こしやすいと考えられています。また、暴飲暴食や睡眠不足、過労などで体のバランスが崩れている時や、季節の変わり目で気温の変化が激しい時なども、発症のリスクが高まります。東洋医学では、剛痙は一時的な症状として捉え、発症の原因を取り除くことで、自然と治癒に向かうと考えられています。しかし、症状が重い場合や、繰り返す場合は、専門家の診察を受けることが大切です。
漢方の治療

東洋医学における「透疹」:はしか治療の考え方

- はしかと東洋医学はしかは、一度かかると生涯免疫を得られる病気として知られていましたが、近年ではワクチン未接種などを理由に、流行が懸念されています。現代医学では、はしかウイルスによって引き起こされる感染症として、解熱鎮痛剤や抗ウイルス薬などを用いて治療が行われます。一方、東洋医学では、はしかなどの発疹を伴う病気は、体内の邪気が表面に排出されようとする過程だと考えます。体の中に溜まった悪いものが、発疹という形で体の外に出ていこうとしている状態と捉えるのです。つまり、発疹は体が良い方向に向かっているサインと捉え、むやみに抑え込まず、適切な治療で発疹を促すことが重要とされてきました。東洋医学におけるはしかの治療では、発疹の出方を観察することが重要視されます。発疹がしっかりと出ている場合は、体の外に邪気を追い出すことに専念します。漢方薬を用いる場合は、発疹を促すとともに、熱や咳などの症状を和らげるものを選択します。また、食事療法も重要です。消化の良いものを中心に食べ、体の負担を減らすことが大切です。熱いものや刺激の強いものは避け、水分を十分に摂るように心がけましょう。はしかは、高熱や発疹などの症状が強く、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こす可能性もある病気です。東洋医学的なアプローチは、あくまで補助的なものとして、現代医学による適切な診断と治療を受けた上で、取り入れるようにしてください。
その他

夏の暑さと健康:暑風について

- 暑風とは暑風とは、夏の強い日差しや高い気温によって引き起こされる、健康への深刻な影響を指します。 高温多湿な環境下に長時間いることで、私たちの体は体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまいます。 この状態が続くと、様々な症状が現れ始めます。初期症状としては、めまいや立ちくらみ、頭痛、倦怠感、吐き気などが挙げられます。 また、大量の汗をかいて脱水症状を起こし、意識が朦朧としたり、痙攣を起こしたりすることもあります。 特に、乳幼児や高齢者は体温調節機能が未発達あるいは低下しているため、暑風にかかりやすく、重症化するリスクも高いため注意が必要です。暑風を防ぐためには、こまめな水分補給、適切な冷房の使用、通気性の良い服装を心がけ、直射日光を避けるなど、暑さ対策を万全に行うことが大切です。 また、バランスの取れた食事や十分な睡眠をとり、体力を維持することも重要です。 万が一、暑風と思われる症状が出た場合は、涼しい場所に移動し、安静にして水分を補給しましょう。 症状が改善しない場合は、速やかに医療機関を受診してください。
体質

東洋医学における胎毒:その理解と対応

- 胎毒とは何か東洋医学では、母親の体内に蓄積された「毒」が、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすと考えられており、これを「胎毒」と呼びます。西洋医学でいう「胎児中毒」とは異なる考え方で、単なる有害物質だけでなく、身体の熱や水分量のバランスの乱れも含まれます。東洋医学では、健康な状態を保つためには、身体の中の気・血・津液といった要素のバランスが整っていることが重要だと考えます。しかし、妊娠中はホルモンバランスが大きく変化するため、このバランスが崩れやすく、その結果として「胎毒」が生じるとされています。胎毒は、赤ちゃんの発育を妨げたり、生まれてから皮膚病や黄疸などの症状を引き起こすと考えられています。具体的な症状としては、湿疹、おむつかぶれ、乳児湿疹、黄疸、便秘、夜泣き、かんむしなどが挙げられます。これらの症状を予防・改善するためには、妊娠中から身体を冷やしすぎず、バランスの取れた食事を心がけ、十分な睡眠をとることが大切です。また、東洋医学では、鍼灸や漢方薬を用いて、身体のバランスを整え、胎毒を解消する方法も有効とされています。
その他

胎児の頃から存在する眼の病気:胎内障

- 胎内障とは-# 胎内障とは胎内障とは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる時から、眼の中のレンズの役割をする水晶体と呼ばれる部分が濁ってしまう病気です。通常、水晶体は透明で、カメラのレンズのように外界からの光を集め、眼の奥にある網膜に届けます。網膜に届いた光は視神経を通じて脳に伝えられ、私たちは物を見ることができます。しかし、胎内障になると、この水晶体が濁ってしまい、光がうまく網膜に届かなくなります。その結果、視力が十分に発達せず、ものがぼやけて見えたり、視界が狭まったりすることがあります。胎内障は、いつ発生するかによって、先天性胎内障と後天性胎内障に分けられます。先天性胎内障は、生まれた時または生後すぐに症状が現れる胎内障です。一方、後天性胎内障は、生後しばらくしてから発症する胎内障です。胎内障の原因は様々ですが、遺伝的な要因や、お母さんが妊娠中に風疹などの感染症にかかった場合、またはお薬の影響などが考えられます。胎内障は早期に発見し、適切な治療を行うことが重要です。治療法としては、濁った水晶体を取り除く手術や、視力の発達を促すための眼鏡やコンタクトレンズの装用などがあります。
漢方の診察

視力と蟲積の関係:東洋医学の蟲積化疳證

- 蟲積化疳證とは-# 蟲積化疳證とは蟲積化疳證は、東洋医学において、寄生虫が原因で起こる小児の視覚障害を指す言葉です。この病気は、現代医学の視点とは異なる独特な考え方ですが、古くから経験的に知られてきた体のつながりを示唆しています。東洋医学では、目は五臓六腑の精気が集まるところと考えられており、特に肝との関係が深いとされています。肝は、体全体の気血の流れを調整し、栄養を全身に巡らせる役割を担っています。蟲積化疳證は、消化器官、特に腸内に寄生虫が棲みつくことで、消化吸収機能が低下し、栄養不足を引き起こすと考えられています。その結果、肝に十分な栄養が行き渡らなくなり、視覚機能にも影響を及ぼすと考えられています。具体的には、視力減退、かすみ目、夜盲症、目の乾燥、目の疲れなどの症状が現れます。また、食欲不振、腹部膨満感、下痢、便秘などの消化器症状を伴うこともあります。治療には、まず寄生虫を駆除することが重要です。さらに、消化吸収機能を高め、肝の働きを助ける漢方薬が用いられます。また、食事療法として、消化しやすいものを心がけ、栄養バランスのとれた食事を摂ることが大切です。蟲積化疳證は、現代では衛生環境の改善により、以前より少なくなりましたが、発展途上国などではいまだに見られる病気です。東洋医学の考え方を理解することで、病気の予防や早期発見、治療に役立てることができます。
その他

新生児の危機:臍風の理解

- 臍風とは-# 臍風とは臍風は、主に生まれたばかりの赤ちゃんに起こる病気で、現代の医学では新生児痙攣と呼ばれています。その名前の通り、まるで体に風が吹き込んだように、急に激しい痙攣を起こすのが特徴です。東洋医学では、この病気は生命エネルギーである「気」の流れが乱れることが原因だと考えています。生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ体の機能が未熟で、「気」が安定しにくい状態です。そのため、様々な要因で「気」が乱れやすく、臍風が起こりやすくなると考えられています。臍風の症状は、痙攣だけではありません。顔色が急に青白くなったり、意識がなくなったりすることもあります。また、ミルクを吐いたり、呼吸が止まったりすることもあります。症状が重い場合は、後遺症が残ってしまうこともあるため、早期発見と適切な治療が重要です。臍風は、決して珍しい病気ではありません。赤ちゃんの様子が少しでもおかしいと感じたら、すぐに医療機関を受診することが大切です。特に、発熱、嘔吐、けいれんなどの症状が見られる場合は、すぐに受診しましょう。
その他

新生児の黄疸:胎黄について

- 胎黄とは-# 胎黄とは生まれたばかりの赤ちゃんが、まるで黄色いベールをまとったように皮膚や白目が黄色く見えることがあります。これが「胎黄」と呼ばれる症状です。この黄色い色の正体は、「ビリルビン」という物質です。ビリルビンは、古くなった赤血球が壊れる際に肝臓で処理され、便や尿とともに体外へ排出されます。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんの肝臓は未熟なため、ビリルビンをうまく処理できません。そのため、血液中のビリルビン濃度が高くなり、皮膚や白目が黄色く染まってしまうのです。ほとんどの場合、胎黄は一過性の生理現象であり、自然に消失していきます。しかし、まれにビリルビン値が非常に高くなる重症化すると、脳に影響を及ぼす可能性もあります。そのため、赤ちゃんの様子を注意深く観察し、皮膚や白目の色が強く出たり、元気がなかったりする場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。胎黄は決して珍しい症状ではなく、多くの赤ちゃんに見られるものです。赤ちゃんの状態をよく観察し、必要であれば医師に相談することで、安心して育児を進めていきましょう。
その他

小児に見られる突然の発作:客忤とは

- 客忤の概要客忤は、主に乳幼児に突発的に現れる病気です。激しい吐き気や嘔吐、腹痛を伴い、症状が重い場合には痙攣を起こすこともあります。乳幼児はまだ体が十分に発達していないため、このような症状が急に現れると、保護者の方は大変驚かれることでしょう。東洋医学では、この客忤を「疳(かん)」という小児特有の病気の一つとして捉えています。疳は、乳幼児の未熟な消化機能と関係が深く、食べ過ぎや偏食、精神的なストレスなどが原因で起こると考えられています。客忤もまた、このような要因が複雑に絡み合って発症するとされています。具体的には、食べ物の消化不良によって体内に「食積(しょくせき)」と呼ばれる未消化物が溜まったり、精神的な不安や緊張によって体のエネルギーの流れが滞ったりすることが、客忤の引き金になると考えられています。客忤は、適切な治療を行えば症状は改善し、後遺症が残ることはほとんどありません。しかし、症状が重い場合には脱水症状を引き起こしたり、痙攣によって意識を失ったりする可能性もあるため、注意が必要です。乳幼児に客忤の症状が見られた場合には、自己判断せずに速やかに医療機関を受診することが大切です。
その他

赤ちゃんの夜泣きと「客忤」の関係

- 夜泣きとは-# 夜泣きとは夜泣きとは、主に乳幼児に見られる、夜間突然激しく泣き出す状態を指します。赤ちゃんは日中活発に過ごす一方で、夜はぐっすりと眠ってくれることを期待する親御さんも多いでしょう。しかし、実際には、多くの赤ちゃんが夜中に何度も目を覚まし、激しく泣き出すことがあります。これが夜泣きであり、その原因は様々です。赤ちゃんの睡眠リズムは未発達なため、昼夜の区別がはっきりとしていません。そのため、夜になっても目が冴えてしまい、泣き出してしまうことがあります。また、お腹が空いた、オムツが濡れているといった生理的な欲求が夜泣きを引き起こすことも少なくありません。赤ちゃんは言葉で伝えることができないため、泣くことで保護者に訴えているのです。さらに、室温や湿度、服装などの環境要因も、赤ちゃんの睡眠に影響を与え、夜泣きの一因となることがあります。赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、暑すぎたり寒すぎたりすると、心地よく眠ることができません。しかし、中には、病気のサインや精神的なストレスが原因で夜泣きが続くこともあります。例えば、中耳炎になると、耳の痛みが強くなり、夜泣きがひどくなることがあります。また、昼間の刺激や環境の変化によって、赤ちゃんがストレスを感じ、夜泣きにつながることもあります。夜泣きが続く場合は、これらの可能性を考慮し、赤ちゃんの様子をよく観察することが大切です。そして、心配な場合は、自己判断せずに、医療機関を受診し、専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。
その他

水痘:東洋医学からの理解

- はじめに子供の頃、誰もが経験するであろう、あの赤い発疹と、我慢できないほどの痒み。そうです、水痘です。医学ではウイルスによって引き起こされるとされていますが、東洋医学ではこの病気の原因をどのように考えているのでしょうか。東洋医学では、水痘は体内に侵入した「風熱邪」と呼ばれる邪気が原因だと考えられています。 この邪気は、まるで春の嵐のように、急に体内に入り込み、熱と湿気を伴って、皮膚に赤い発疹や水ぶくれを引き起こすとされています。さらに、この邪気は体内をめぐり、高熱や喉の痛み、咳などの症状を引き起こすこともあります。では、東洋医学ではどのように水痘を治療するのでしょうか? その答えは、体内のバランスを整えることにあります。具体的には、発疹や痒みを鎮めるために、熱を取り除き、湿気を乾燥させる漢方薬や、鍼灸治療が行われます。さらに、体力を回復させ、免疫力を高めるために、食事療法や生活習慣の改善も重要視されます。現代医学とは異なる視点から、水痘の原因と治療法を探る東洋医学。その奥深さは、私たちに新たな健康観を与えてくれるでしょう。
その他

水痘:東洋医学からの視点

- 水痘とは-# 水痘とは水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる、空気感染するありふれた感染症です。特に幼児や学童期の子供に多く発症します。感染すると、発熱、頭痛、だるさといった風邪に似た症状が現れます。その後、赤い発疹が体中に広がっていきます。この発疹は、はじめは虫刺されのようにかゆみを伴い、次第に水ぶくれへと変化していきます。水ぶくれは、やがてかさぶたとなって治っていきます。多くの場合、水痘は1~2週間で自然に治癒し、後遺症を残すことも稀です。しかし、まれに肺炎や脳炎などを併発することがあり、注意が必要です。特に、大人になってから初めて水痘にかかると、重症化するリスクが高まります。
その他

丹痧:知っておきたいこと

- 丹痧とは?丹痧とは、主に乳幼児がかかりやすい、急性の発熱を伴う感染症です。東洋医学では、熱の性質をもった邪気「温毒(おんどく)」が体内に侵入することで発症すると考えられています。丹痧という名前は、赤い発疹が特徴的であることから、「赤い発疹」を意味する言葉が由来となっています。具体的には、体に赤い斑点状の発疹が現れ、同時に高熱が出ます。その他、喉の痛みや咳、食欲不振などの症状も見られます。一般的に、丹痧は予後が良く、適切な治療を行うことで数日で回復します。しかし、まれに合併症を引き起こすこともあるため、注意が必要です。丹痧は、空気感染や飛沫感染によって人から人へ感染します。そのため、感染拡大を防ぐためには、手洗いとうがいを徹底することが重要です。また、発熱や発疹などの症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
その他

風痧:子供のよくある発疹性疾患

- 風痧とは?風痧とは、主に乳幼児や小児に発症する、赤い発疹を伴う伝染性の病気です。大人に比べて免疫力が未熟な子供が発症しやすく、保育園や幼稚園などで集団発生することもあります。-# 風邪のような症状から始まる中医学では、風痧は「時風熱」や「風熱毒」といった、風邪の原因となる邪気が体内に侵入することで発症すると考えられています。実際に、発症初期には、発熱、咳、鼻水、喉の痛みといった風邪によく似た症状が現れます。そのため、一般的な風邪と見分けがつきにくい点が特徴です。-# 全身に広がる赤い発疹風邪の症状が現れてから数日後、首や胸、背中を中心に、赤い小さな発疹が出始めます。この発疹は、かゆみを伴うことが多く、時間の経過とともに全身に広がっていきます。-# 風疹や麻疹との違いは?風痧の発疹は、風疹や麻疹と見た目が似ているため、注意が必要です。風疹では、発疹は淡いピンク色で、比較的急速に全身に広がります。一方、麻疹では、発疹はより大きく赤みが強く、高熱を伴う点が特徴です。自己判断せず、医師の診察を受けるようにしましょう。
その他

子供の頃にかかる?! 麻疹について解説

- 麻疹とは-# 麻疹とは麻疹は、麻疹ウイルスが原因となる、感染力が非常に強い病気です。空気感染しやすく、感染した人の咳やくしゃみの際に飛び散る小さな水滴を介して、あるいは感染者との接触によって広がります。感染してから7日から14日間の潜伏期間の後、発熱、咳、鼻水、目の充血といった風邪に似た症状が現れます。特徴的な症状として、発疹があります。最初は耳の後ろや顔に赤い斑点として現れ、その後、体全体に広がっていきます。発疹は数日間続き、その後、色素沈着を残して消えていきます。麻疹は、合併症を引き起こす可能性があります。肺炎、中耳炎、脳炎などが挙げられ、特に乳幼児や免疫力が低下している人は重症化するリスクが高いです。麻疹の予防には、ワクチンが有効です。ワクチンは、麻疹ウイルスに対する免疫を作り、発症や重症化を防ぎます。日本においては、麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)が定期接種に含まれており、子供のうちに2回の接種を受けることが推奨されています。
その他

先天性疾患「五硬」:東洋医学からの考察

- 五硬とは-# 五硬とは生まれたばかりの赤ちゃんの手、足、腰、お尻、首といった特定の部位が硬くなってしまう症状を五硬と呼びます。これは先天性の疾患として捉えられており、西洋医学では筋肉や骨格の異常として診断されることがあります。しかし、東洋医学では異なる視点からこの症状を捉えます。東洋医学では、身体の硬さは、単なる筋肉や骨格の問題ではなく、生命エネルギーである「気」の流れや、身体を潤す「血」の循環が滞っている状態だと考えます。つまり、五硬はこれらの要素がうまく循環せず、特定の部位に滞ってしまうことで発症すると考えられています。生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ「気」や「血」の循環が未熟な状態です。そのため、出産時のストレスや、母親のお腹の中での体勢などによって、これらの流れが滞りやすく、五硬の症状が現れやすいとされています。五硬の治療には、東洋医学では、「気」や「血」の流れをスムーズにするためのマッサージやツボ療法などが用いられます。これらの施術によって、硬くなった部位を柔らかくし、赤ちゃんの自然治癒力を高めることを目指します。
その他

解顱:東洋医学が捉える水頭症

- 解顱とは何か-# 解顱とは何か解顱という言葉は、現代医学でいう「水頭症」を指す、東洋医学独特の用語です。人の頭蓋骨の中には、「津」と呼ばれる体液が流れています。この「津」は、体にとって非常に重要な役割を担っており、栄養を運んだり、老廃物を排泄したりすることで、体の機能を正常に保っています。解顱は、この「津」が過剰に頭蓋骨内に溜まってしまうことで発症すると考えられています。そして、過剰に溜まった「津」が、周囲の組織や器官を圧迫することで、様々な neurological な症状が現れると考えられています。西洋医学では、水頭症は脳脊髄液の循環障害などが原因で起こるとされています。一方、東洋医学では、体の根本的な不調和が「津」の生成と循環に影響を与え、解顱を引き起こすと考えています。つまり、解顱は、体全体のバランスが崩れた結果として現れる症状の一つと捉えられているのです。
慢性疾患

慢脾風:小児の危機

- 慢脾風とは-# 慢脾風とは慢脾風は、東洋医学の考え方に基づいた小児特有の病気の一つで、放置すると生命に関わることもある危険な状態を指します。東洋医学では、健康な状態を保つためには、体内の「陰」と「陽」と呼ばれる相反する二つの要素が調和していることが重要だと考えられています。慢脾風は、この陰陽のバランスが崩れ、陰が過剰に強くなり陽が弱くなる「陰盛陽衰」の状態が慢性的に続くことで起こるとされています。具体的には、消化機能の低下や栄養状態の悪化などが原因で、気や血の巡りが滞り、体に必要な栄養が十分に行き渡らなくなることで発症すると考えられています。慢脾風は、現代医学でいうところの「小児痙攣」の中でも、特に重症化した状態に相当すると考えられており、意識障害やけいれん、手足の麻痺などの症状が現れます。慢脾風は、適切な治療を行わないと、後遺症が残ったり、最悪の場合死に至る可能性もあるため、早期発見と適切な治療が非常に重要となります。
慢性疾患

小児の難治性てんかん、慢驚風

- 慢驚風とは-# 慢驚風とは慢驚風は、主に乳幼児期に発症する病気で、繰り返す痙攣発作が特徴です。この病気は、てんかん症候群の一つに分類されます。\n慢驚風という名前の通り、発作時の痙攣は、他の一般的なてんかん発作と比べてゆっくりとした動きをするのが特徴です。そして、発作が起こっている間は、意識がなくなったり、ぼーっとしたりすることがあります。\n慢驚風の子供は、多くの場合、発達に遅れが見られます。歩くのが遅くなったり、言葉がなかなか出なかったり、周りの子供と同じように遊べなかったりすることがあります。これは、慢驚風が運動能力や知能の発達に影響を与えるためです。\n慢驚風を引き起こす原因は、まだはっきりとは解明されていません。様々な要因が考えられていますが、現代医学をもってしても、その原因を特定することは難しいとされています。\nこの病気は、治療が難しく、予後が悪い神経難病の一つとされており、現代医学の大きな課題となっています。
その他

小児に見られる痙攣発作:内釣について

- 内釣とは-# 内釣とは内釣は、主に乳幼児期に見られる、急に意識を失い、体が硬直する発作のことを指します。西洋医学では、痙攣発作の一種とされています。東洋医学では、子供は大人に比べて心身ともに未熟な存在であり、周囲の環境や変化の影響を受けやすいと考えられています。そのため、急激な気温の変化や天候の崩れ、食事の内容や量の乱れ、過度な興奮や恐怖などの精神的なストレスなどが原因で、体内のエネルギーバランスが崩れ、内釣といった症状が現れると考えられています。特に、「肝」と呼ばれる臓腑は、精神活動や感情、自律神経のバランスを司るとされており、子供の未発達な「肝」が、様々な要因によって影響を受けやすく、これが内釣に繋がると考えられています。また、「脾胃」と呼ばれる、消化吸収を担う機能も未熟なため、飲食の不摂生や偏りによって「脾胃」に負担がかかり、その結果、体内のエネルギー循環が悪くなり、内釣を引き起こすと考えられています。
その他

小児に見られる驚風:その原因と治療法

- 驚風とは-# 驚風とは驚風は、主に乳幼児に見られる病気で、突然意識を失って体が痙攣する発作を主な症状とします。現代の医学では、この症状は痙攣性疾患や脳炎、髄膜炎といった病気に当てはまると考えられています。東洋医学では、子供は生命エネルギーである「気」が充実しておらず、外からの邪気の影響を受けやすいと考えられています。そして、この邪気が体内に侵入することで、気の巡りが乱れ、驚風が生じると考えられています。具体的には、風や熱、湿などの外邪が、子供の未熟な防御機能を突破して体内に侵入し、気のバランスを崩すことで発症するとされています。例えば、冷たい風にあたって急に発熱したり、体に熱がこもって痙攣を起こしたりする場合などが挙げられます。驚風は、その症状や原因によって、さらに細かく分類されます。例えば、外感驚風は、風や寒さなどの外邪が原因で起こるもので、内傷驚風は、消化不良や精神的なストレスなどが原因で起こるものとされています。いずれの場合も、東洋医学では、子供の体質や症状に合わせて、鍼灸や漢方薬を用いて治療を行います。治療の目的は、邪気を expulsion し、気のバランスを整え、体の自然治癒力を高めることです。
その他

赤ちゃんの口に白い斑点?鵝口瘡について

- 鵝口瘡とは鵝口瘡は、口の中に白い斑点が生じる感染症です。口の中の粘膜に白いものがこびりついたように見え、剥がれ落ちにくいのが特徴です。この白い斑点は、通常、頬の内側や舌、歯茎、口蓋(口の中の天井部分)などに現れます。-# 鵝口瘡の原因鵝口瘡の主な原因は、カンジダ菌というカビの一種です。カンジダ菌は、健康な人の口の中にも常在菌として少量存在しており、通常は悪影響を及ぼしません。しかし、免疫力が低下した時や、抗生物質の使用などによって口の中の環境バランスが崩れると、カンジダ菌が過剰に増殖し、鵝口瘡を引き起こします。-# 鵝口瘡になりやすい人鵝口瘡は、抵抗力の弱い乳幼児、特に新生児に多く見られます。また、高齢者や、病気や薬の影響で免疫力が低下している人も鵝口瘡になりやすいと言われています。さらに、入れ歯を使用している人や、糖尿病などの基礎疾患がある人も注意が必要です。-# 鵝口瘡の症状と治療鵝口瘡になると、口の中に白い斑点ができるだけでなく、痛みやかゆみを感じることがあります。また、母乳やミルクを飲む際に痛みを感じてしまう場合もあります。症状が重い場合は、食事が困難になったり、発熱を伴うこともあります。鵝口瘡の治療は、原因となるカンジダ菌を抑えるための抗真菌薬が用いられます。塗り薬や飲み薬など、症状に合わせて適切な薬が処方されます。
虚弱体質

小児に見られる疳腫脹:その原因と対策

- 疳腫脹とは?-# 疳腫脹とは?疳腫脹は、東洋医学独自の考え方で捉える、乳幼児期に見られる病気の一つです。\n東洋医学では、子どもの様々な不調を総じて「疳の虫」と呼ぶことがあります。\nこの「疳の虫」の中でも、お腹に水が溜まったようなむくみ(水腫)や、お腹が張って膨らむ(腹脹)といった症状が特徴的なものを「疳腫脹」と呼びます。西洋医学では、このような症状は栄養状態や消化器官の機能不全など、具体的な原因に基づいて診断されます。\nしかし、東洋医学では、乳幼児期の未熟な消化機能、冷たい飲食物の摂り過ぎ、生活環境の変化による精神的なストレスなどが、体に余分な水分(水毒)を溜め込み、気の流れを滞らせることで「疳腫脹」を引き起こすと考えられています。具体的には、お腹がぽっこりと膨らんで張っている、顔色が悪く、食欲がない、元気がない、ぐったりしている、下痢や軟便を繰り返す、といった症状が見られます。\nまた、夜泣きやぐずりが多く、寝つきが悪い、寝汗をよくかくといった症状を伴うこともあります。疳腫脹は、東洋医学に基づいた適切な養生法を実践することで、改善が期待できます。\n自己判断で対処するのではなく、専門家の診察を受けるようにしましょう。\n
内臓

蛔疳:子供を悩ます寄生虫

- 蛔疳とは-# 蛔疳とは蛔疳とは、「回虫」という寄生虫が小腸にすみつくことで起こる病気です。回虫は、汚染された土壌や水、食べ物を介して口から体内に入り込み、小腸で成長します。成長した回虫は、体長数十センチメートルにもなり、多数の卵を産みます。蛔疳は、乳幼児に特に多く見られます。これは、乳幼児は免疫力が弱く、回虫への抵抗力が低いためです。また、地面をはい回ったり、物を口に入れたりする行動が、回虫の感染リスクを高める要因となります。蛔疳になると、回虫が体内の栄養を奪ってしまうため、栄養不足や発育不良を引き起こすことがあります。また、腹痛、食欲不振、下痢、嘔吐などの症状が現れることもあります。重症化すると、腸閉塞や栄養失調などを引き起こす可能性もあります。東洋医学では、古くから小児の病気として認識されており、「疳の虫」などと呼ばれてきました。その治療法も確立されており、体内の回虫を駆除する漢方薬や、消化機能を高め、体力を回復させるための食事療法などが用いられます。蛔疳は、適切な治療を行えば治癒する病気です。しかし、放置すると重症化する恐れもあるため、早期発見・早期治療が大切です。そのためにも、日頃から衛生面に気を配り、予防に努めることが重要です。