漢方の診察 東洋医学における「虚痞」とは
- 虚痞とは何か虚痞とは、東洋医学で使われる言葉で、胃のあたりに感じる不快感を指します。単なる胃もたれとは異なり、体の奥底から来る、力が入らないような状態と深く関係しています。 東洋医学では、健康な状態を保つには、体の中に「気」「血」「水」といったものが滞りなく巡っていることが重要だと考えます。しかし、様々な原因で、体のエネルギーが不足し、この流れが悪くなることがあります。これが「虚」の状態です。 「虚」の状態になると、胃腸の働きも弱まり、食べ物の消化吸収がうまくいかなくなります。その結果、みぞおちのあたりに、何かが詰まったような、張ったような不快感や抵抗感が生じます。これが「痞」の状態です。つまり虚痞とは、体のエネルギー不足が根本にあり、それが胃腸の不調として現れている状態と言えるでしょう。現代医学の病気とは完全に一致しませんが、機能性ディスペプシアや慢性胃炎といった病気と症状が重なる部分があるとされています。
