漢方の治療 胸痹治療の鍵:宣痹通陽とは
- 胸痹の苦しみ-# 胸痹の苦しみ胸痹とは、胸に圧迫感や痛みを感じ、日常生活に大きな支障をきたす病気です。東洋医学では、この胸痹の原因の一つとして、体内の気の滞りが考えられます。気とは、生命エネルギーのようなもので、体の中をくまなく巡り、健康を保っています。この気の流れが悪くなると、様々な不調が現れると考えられており、胸痹もその一つです。特に、陽気と呼ばれる温かさや活動の源となる気が、スムーズに流れなくなることが、胸痹に深く関わるとされています。陽気は、心臓や肺など、身体の上半身に多く存在し、これらの臓腑を温め、正常な働きを助けています。しかし、過労やストレス、冷えなどが続くと、陽気の循環が悪くなり、胸に痛みが生じたり、圧迫感を感じたりするようになります。さらに、陽気の不足は、心の働きにも影響を与えます。東洋医学では、心は精神活動をつかさどると考えられていますが、陽気が不足すると、不安感や焦り、抑うつ感などを引き起こしやすくなります。このように、胸痹は身体的な症状だけでなく、精神的な症状も伴うことが多く、東洋医学では、心と身体の両面から治療を行っていきます。
