体質 肝陽化風:そのメカニズムと症状
- 肝陽化風とは-# 肝陽化風とは東洋医学では、人体を流れる生命エネルギーである「気」の流れが滞りなく巡ることが健康の要とされています。この「気」の循環をスムーズにする役割を担う臓器の一つに「肝」があります。西洋医学における肝臓の機能とは異なり、東洋医学では、肝は精神活動や感情の調節、血流の調整など、多岐にわたる働きを担うと考えられています。この肝の働きの一つに「疏泄(そせつ)」があります。「疏泄」とは、気の巡りをスムーズにし、全身の機能を調整する働きを指します。ストレスや過労、不眠、怒りなどの感情の乱れが続くと、この肝の疏泄機能が亢進しすぎてしまい、制御を失ってしまうことがあります。この状態が「肝陽」と呼ばれるものです。「肝陽」の状態になると、のぼせやイライラ、怒りっぽくなる、めまい、頭痛、顔面紅潮、目の充血、耳鳴りといった症状が現れます。さらにこの肝陽の状態が悪化すると、東洋医学で「風」と呼ばれる病的な要素と結びつき、様々な症状を引き起こします。この状態が「肝陽化風」です。「風」は動きが激しく、体内を移動しやすい性質を持つため、めまいやふらつき、手足のしびれや麻痺、言語障害、意識障害など、突発的な症状が現れることがあります。「肝陽化風」は、高血圧や脳血管疾患などと関連付けられることが多く、注意が必要です。日頃からストレスを溜め込まず、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、肝の疏泄機能を整えることが大切です。
