東洋医学が診る労倦:その原因と対策
- 労倦とは
労倦とは、東洋医学において、過剰な労働や精神的なストレスが積み重なった結果、心身のエネルギーが消耗し、気力や体力が低下した状態を指します。現代社会では、仕事上の責任の増大や複雑な人間関係、常に情報が溢れる環境などにより、多くの人が心身に負担を抱えています。加えて、夜型の生活による睡眠不足や偏った食事、運動不足といった生活習慣の乱れも重なり、労倦の状態に陥りやすくなっています。
労倦の代表的な症状としては、慢性的な疲労感や倦怠感が挙げられます。朝起きた時から体が重だるく、日中も頭がぼーっとして集中力が続かない、といった状態が続きます。また、気力が低下するため、何事にも意欲がわかず、趣味や娯楽を楽しむ気力も失せてしまうことがあります。さらに、睡眠にも影響が現れ、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めてしまったり、朝起きても疲れが取れないといった睡眠障害に悩まされることもあります。
労倦は、放置すると自律神経の乱れや免疫力の低下を引き起こし、様々な病気の原因となる可能性があります。そのため、少しでも労倦の症状を感じたら、生活習慣の見直しやストレス解消など、適切な対策を講じることが重要です。