東洋医学における結陽:むくみの原因を探る
- 結陽とは
東洋医学において、生命エネルギーである「気」は、体内をくまなく巡り、身体の機能を維持しています。この「気」の中でも、温かさや活動性を司るものを「陽気」と呼びます。「陽気」は、体の中心部にとどまらず、手足の末端まで行き渡ることで、全身のバランスを保っています。
しかし、何らかの原因で「陽気」が体内をスムーズに巡らなくなり、手足の末端まで届かなくなってしまうことがあります。この状態を「結陽」と呼びます。
「結陽」は、体の末端に「陽気」が不足するため、冷えを感じやすくなります。また、「陽気」は水分の代謝にも関与しているため、「結陽」の状態では、水分の巡りが滞り、むくみが生じやすくなると考えられています。
「結陽」は、体の冷えやむくみだけでなく、様々な不調を引き起こす可能性があります。東洋医学では、「結陽」の状態を改善するために、体質や症状に合わせた鍼灸治療や漢方薬の処方などを行います。