褥瘡:寝たきりのリスクと予防
- 褥瘡とは
褥瘡は、同じ姿勢を長時間続けることで発生する皮膚の病気です。特に、寝たきりの方や車椅子を長時間利用される方など、身体の動きが制限されている方に多く見られます。
長時間、体重がかかり続けると、皮膚やその下の組織を走る血管が圧迫されます。すると、血液の流れが悪くなり、皮膚や組織に必要な栄養や酸素が行き渡らなくなり、細胞が壊死してしまうのです。これが褥瘡の始まりです。
褥瘡は、骨が出っ張っている部分に出来やすいという特徴があります。例えば、かかと、仙骨(おしりの上の部分)、くるぶし、ひじなどは、褥瘡ができやすい場所として知られています。
褥瘡は、初期の段階では皮膚が赤くなる程度ですが、悪化すると皮膚がえぐれ、潰瘍になったり、そこから細菌感染を起こしたりすることがあります。重症化すると、手術が必要になる場合もあります。そのため、褥瘡は早期発見、早期治療が重要です。