流行病「おたふくかぜ」とは?

東洋医学を知りたい
先生、『腮腫』って東洋医学ではどういう意味ですか?

東洋医学研究家
『腮腫』は、耳の下あたりが腫れる病気のことだね。熱っぽい症状や、身体に毒が回った時に起こると考えられているよ。

東洋医学を知りたい
熱とか毒のせいで腫れるんですか?

東洋医学研究家
そうだよ。東洋医学では、身体の中に熱や毒が溜まると、それが原因で色々な病気が起こると考えられているんだ。現代医学でいうおたふく風邪も、『腮腫』の一つと考えられているよ。
腮腫とは。
東洋医学のことばで「耳下腺炎」という意味の「腮腫」は、風邪の熱や体に悪いものが入ってくることで起こる、はやりの病気です。耳の下あたりにある、つばを作る部分が片方か両方が腫れて痛みます。
おたふくかぜの概要

– おたふくかぜの概要
おたふくかぜは、主にムンプスウイルスというウイルスによって引き起こされる感染症です。このウイルスは、感染した人の唾液腺に炎症を引き起こし、特に耳下腺と呼ばれる耳の下にある唾液腺が腫れるのが特徴です。
おたふくかぜは、感染力が非常に強く、主に咳やくしゃみなどの飛沫感染、または感染者の唾液が付着したおもちゃなどを介して接触感染します。 特に幼児や学童の間で流行しやすく、集団生活を送る保育園や幼稚園、学校などで集団感染が起こることも少なくありません。
感染すると、2~3週間の潜伏期間の後、発熱や頭痛、倦怠感などの症状が現れます。その後、耳の下や顎の下が腫れて痛みます。腫れは片側だけに現れることもあれば、両側に現れることもあり、数日間続くのが一般的です。
おたふくかぜは、一度感染すると、通常は生涯にわたって免疫を獲得するため、再び感染することは稀です。しかし、まれに大人になってから感染することもあり、その場合は合併症を引き起こすリスクが高まるため注意が必要です。
おたふくかぜを予防するためには、流行期には人混みを避ける、外出時にはマスクを着用する、手洗いとうがいを徹底するなどの予防策が有効です。また、ワクチン接種も有効な予防法の一つです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原因 | ムンプスウイルス |
| 症状 | 発熱、頭痛、倦怠感、耳の下や顎の下の腫れと痛み |
| 感染経路 | 飛沫感染、接触感染 |
| 潜伏期間 | 2~3週間 |
| 免疫 | 一度感染すると生涯有効(まれに再感染あり) |
| 予防法 | 人混みを避ける、マスク着用、手洗い・うがい、ワクチン接種 |
原因となるもの

– 原因となるもの
おたふくかぜは、ムンプスウイルスというウイルスが原因で発症する感染症です。 このウイルスは、感染している人の咳やくしゃみによって空気中に排出され、それを周囲の人が吸い込むことで感染が広がります。 つまり、空気感染を引き起こすウイルスと言えるでしょう。
また、感染者の唾液が付着したおもちゃやドアノブなどを介して、間接的に感染することもあります。 特に、体力や免疫力の低い幼児は、ウイルスへの抵抗力が弱いため、感染するリスクが高くなります。
おたふくかぜは、一度感染すると、体内に入ってきたムンプスウイルスに対する免疫を獲得するため、通常は再び発症することはありません。しかし、まれに、一度かかった後でも再び感染することがあります。これは、体内に作られた免疫の力が弱くなっている場合や、異なる型のムンプスウイルスに感染した場合などに起こると考えられています。
| 原因 | 感染経路 | 備考 |
|---|---|---|
| ムンプスウイルス | – 飛沫感染 – 接触感染 |
– 幼児は感染リスクが高い – 一度感染すると免疫を獲得するが、まれに再感染することもある |
特徴的な症状

– 特徴的な症状
おたふくかぜは、ムンプスウイルスによって引き起こされる感染症です。その名の通り、耳の下の唾液腺である耳下腺が腫れることが特徴です。
耳下腺の腫れは、片側だけに現れることもあれば、両側に現れることもあります。腫れは触ると痛みを伴い、食事をしたり、口を開けたりする動作で痛みが強くなることがあります。
発熱もよく見られる症状です。38度前後の発熱が数日続くことが一般的ですが、中には高熱が出る場合もあります。
その他、頭痛、筋肉痛、食欲不振、だるさなどの症状が現れることもあります。これらの症状は、風邪と似ているため、注意が必要です。
多くのおたふくかぜは、比較的症状が軽く、1~2週間で自然に治癒します。しかし、まれに髄膜炎や脳炎などの合併症を引き起こすことがあるため、油断は禁物です。特に、大人になってからかかるおたふくかぜは、重症化するリスクが高いため注意が必要です。
| 症状 | 詳細 |
|---|---|
| 耳下腺の腫れ | 片側または両側。痛みを伴い、食事や開口時に悪化する。 |
| 発熱 | 38度前後が数日続く。高熱の場合も。 |
| その他 | 頭痛、筋肉痛、食欲不振、だるさなど。風邪に似た症状。 |
| 経過 | 多くは1~2週間で自然治癒。稀に髄膜炎、脳炎等の合併症も。大人のおたふく風邪は重症化リスクが高い。 |
合併症のリスク

– 合併症のリスク
おたふくかぜは、多くの人にとって、発熱や耳の下の腫れといった比較的軽い症状で済む病気です。しかしながら、まれに深刻な合併症を引き起こす可能性も忘れてはなりません。
考えられる合併症としては、脳やその周囲の組織に炎症が及ぶ髄膜炎や脳炎が挙げられます。これらの病気は、高熱や頭痛、嘔吐といった症状を引き起こし、重症化すると意識障害やけいれんを起こすこともあります。また、おたふくかぜが原因で、聴力を失ってしまう難聴が起こることもあります。さらに、思春期以降の男性では、精巣が炎症を起こす精巣炎が合併することがあります。精巣炎は、将来的に不妊の原因となる可能性も示唆されています。女性の場合には、卵巣炎のリスクがあります。
一般的に、幼児に比べて大人の方が、おたふくかぜの合併症を発症するリスクが高いと言われています。特に、おたふくかぜの予防接種を受けていない人は注意が必要です。おたふくかぜを疑う症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
| 合併症 | 症状 | 備考 |
|---|---|---|
| 髄膜炎・脳炎 | 高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれん | 脳やその周囲の組織に炎症が及ぶ |
| 難聴 | 聴力の低下 | – |
| 精巣炎(男性) | 精巣の炎症、痛み、腫れ | 思春期以降の男性で発症、不妊の原因となる可能性 |
| 卵巣炎(女性) | 卵巣の炎症、痛み | – |
予防と対策

– 予防と対策
おたふくかぜは、一度かかると体内に免疫ができるため、再びかかることは稀とされています。しかし、とても感染力が強く、流行しやすい病気でもあるため、予防と対策が重要です。
最も効果的な予防策はワクチン接種です。日本では、麻疹・風疹とおたふくかぜの三種混合ワクチン(MMRワクチン)が定期接種に含まれており、生後12か月から24か月の間に1回目、小学校入学前の5歳から7歳の間に2回目の接種が推奨されています。ワクチンを接種することで、おたふくかぜの発症を予防できるだけでなく、万が一感染した場合でも症状を軽く抑える効果が期待できます。
また、おたふくかぜは飛沫感染や接触感染によって広がるため、感染拡大を防ぐためには、普段から手洗いやうがいをこまめに行うことが大切です。特に外出後や食事前などは、石けんで丁寧に手を洗い、流水でよくすすぎましょう。うがいは、水やお茶で口の中をすすぐだけでも効果があります。
さらに、咳やくしゃみをする際には、口と鼻を覆う「咳エチケット」を心がけましょう。ティッシュペーパーなどで口と鼻を覆い、使用後はすぐにゴミ箱に捨てましょう。ティッシュペーパーがない場合は、袖や肘の内側で覆うようにしましょう。
もし、おたふくかぜの感染が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診してください。 おたふくかぜは学校保健安全法における「出席停止が勧奨される病気」に指定されています。周りの人にうつさないよう、診断を受けて医師の指示に従いましょう。
| 予防と対策 | 詳細 |
|---|---|
| ワクチン接種 | – 日本ではMMRワクチン(麻疹・風疹とおたふくかぜ)の定期接種が推奨 – 1回目:生後12か月から24か月 – 2回目:小学校入学前の5歳から7歳 |
| 普段の予防 | – 手洗いうがいをこまめに行う – 咳エチケットを心がける |
| 感染が疑われる場合 | – 速やかに医療機関を受診する |
