内因

漢方の診察

東洋医学における内因:心の乱れが身体に及ぼす影響

- 東洋医学における病気の原因東洋医学では、病気の原因は私たちの身体の外側と内側、両方の要因が複雑に絡み合って生じると考えられています。まず外側から身体に影響を与えるものとして、気候の変化が挙げられます。例えば、厳しい寒さや極度の暑さ、または湿気の多い環境などは、私たちの身体に大きな負担をかけるため、体調を崩しやすくなると考えられています。また、ウイルスや細菌などの目に見えない邪気も、外から身体に侵入し、病気を引き起こす原因となります。これらの外的要因を東洋医学では「外邪」と呼びます。一方、内側から病気を引き起こす要因として、東洋医学では「内因」という概念を重要視しています。内因とは、主に精神的なストレスや激しい感情の起伏、過度な心配事や悲しみなどが、長い時間をかけて身体に影響を与えることで生じると考えられています。怒りやイライラといった感情は身体に熱をため込み、不安や心配事は身体の気を滞らせるとされています。このように、東洋医学では病気の原因を外邪と内因の両面から捉え、心と身体は密接に関係しているという考えに基づいて治療を行います。
漢方の診察

病気の原因「三因」:東洋医学の基礎知識

- 病気の原因は一つじゃない?現代医学では、病気の原因は主に細菌やウイルス、遺伝子の異常といった科学的に証明できるものだと考えられています。しかし、私たちは同じような環境で生活していても、風邪のひきやすさなど、病気への強さには個人差があることを経験的に知っています。東洋医学では、このような違いは、その人の体質や生活習慣、周りの環境が複雑に関係し合って生まれてくると考えます。東洋医学では、病気の原因を大きく三つのカテゴリーに分類し、「三因」と呼びます。この「三因」は、病気の根本原因を明らかにすることで、個人に最適な治療法を見つけ出すための重要な考え方です。
体質

七情: 心身のバランスを保つ鍵

- 七情とは-# 七情とは人間の心は、まるで穏やかな水面に小石を投げ込んだ後のように、常に揺れ動き、様々な感情が生まれては消えていきます。喜怒哀楽という言葉があるように、私たちが日々感じる感情は実に様々です。東洋医学では、この複雑な感情の動きを、喜・怒・思・憂・悲・恐・驚の七つに分類し、「七情」と総称します。七情は、人間の自然な感情であり、決して悪いものではありません。むしろ、七情は人間らしく生きる上で欠かせない要素と言えるでしょう。喜んだり、怒ったり、悲しんだり、様々な感情を経験することで、私たちは人間として成長していくことができます。しかし、七情が過剰になると、心身のバランスを崩し、健康を害することがあります。例えば、過剰な怒りは肝の働きを損ない、めまいや頭痛、のぼせなどを引き起こすとされています。また、長期間にわたる悲しみや憂いは、肺の働きを低下させ、気力がなくなり、呼吸が浅くなるなどの症状が現れることがあります。東洋医学では、心と体は密接に関係しており、感情の変化は体に影響を与えると考えられています。そのため、心身の健康を保つためには、七情をバランスよく保つことが大切です。