利水剤

漢方薬

体の余分な水分を取り除く利湿剤

利湿剤とは、東洋医学において、体内の余分な水分を取り除き、水分バランスを整えることで健康を回復に導くと考えられている漢方薬の一種です。東洋医学では、体の状態は、気・血・水という3つの要素のバランスによって保たれていると考えられています。これらのバランスが崩れると、様々な不調が現れるとされています。特に、体内の水分代謝が滞り、余分な水分が体に溜まってしまう状態を「水毒」といい、水毒が原因で起こる様々な不調を「湿邪」と呼びます。利湿剤は、体内に溜まった余分な水分を排出する働きがあり、むくみや尿の出が悪い、体が重だるい、下痢しやすい、痰が多いなどの症状に効果があるとされています。また、湿邪は、気の流れも悪くすると考えられており、イライラしやすくなったり、食欲不振などを引き起こすこともあります。利湿剤は、気の流れをスムーズにすることで、こうした症状にも効果を発揮します。利湿剤には、様々な生薬が配合されていますが、代表的なものとしては、茯苓(ブクリョウ)、猪苓(チョレイ)、沢瀉(タクシャ)、蒼朮(ソウジュツ)などがあります。ただし、利湿剤は、自己判断で服用するのではなく、必ず医師や漢方薬剤師に相談するようにしてください。