厥証

その他

情動の乱れが招く気厥:東洋医学の視点

- 気厥とは何か気厥とは、東洋医学の考え方で説明される、突然意識を失い倒れてしまう症状「厥」の一種です。この気厥は、単に血液や栄養が不足するのではなく、感情の乱れによって気が上に逆上してしまうことで起こると考えられています。激しい怒りや喜び、悲しみ、心配など、強い感情の動きがきっかけとなり、体内の気のバランスを崩してしまうのです。東洋医学では、心は体に大きな影響を与えると考えられています。そのため、心の状態が不安定になると、体に様々な不調が現れると考えられており、気厥もその一つです。気厥は、めまいやふらつき、冷や汗、顔面蒼白などの症状を伴うことが多いです。また、意識を失う時間は短いことが特徴で、多くの場合、数分以内に回復します。ただし、症状が重い場合は、意識を失ったままになることもあるため注意が必要です。気厥を予防するためには、普段から精神的なストレスをため込まないようにすることが大切です。リラックスできる時間を作ったり、趣味を楽しんだり、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。また、規則正しい生活習慣を送り、心身ともに健康な状態を保つことも重要です。
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風厥:肝の働きと突然の意識消失

- 風厥とは-# 風厥とは風厥とは、東洋医学において、まるで風に吹かれたように突然意識を失い、倒れてしまう病のことを指します。これは、現代医学でいうところの一時的な意識消失、つまり失神に相当します。東洋医学では、人間の生命活動を支えるエネルギーとして「気」という概念を重要視します。この「気」は、心、肝、脾、肺、腎という五臓六腑それぞれに宿り、それぞれ独自の働きを持つと考えられています。風厥は、この「気」の中でも、特に肝に深く関わる「肝気」の乱れによって引き起こされると考えられています。肝は、東洋医学では「疏泄(そせつ)」という、気の巡りをスムーズにする働きを担うと考えられています。しかし、怒りやストレス、疲労などによって肝の働きが阻害されると、この「疏泄」がうまくいかなくなり、気が滞ってしまうことがあります。この状態が「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と呼ばれるものです。肝気鬱結が起きると、気が上に逆流し、頭に上ってしまうことがあります。その結果、意識を司る機能が乱され、風厥のように突然意識を失ってしまうと考えられています。風厥は、症状が現れるスピードが速く、激しいため、「風」の字が当てられています。まるで強い風が吹き抜けるように、突然意識を失い倒れてしまう様子が目に浮かびます。
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熱厥:陰の衰えと熱が招く体の危機

- 熱厥とは熱厥(ねっけつ)は、東洋医学における病名の一つで、突然意識を失い倒れてしまう症状を指す厥証(けっしょう)の中でも、体内の水分が不足し、熱がこもった状態によって引き起こされるものを指します。-# 熱厥の原因東洋医学では、人体は「気・血・水」のバランスによって健康が保たれていると考えられています。このバランスが崩れると、様々な不調が現れると考えられており、熱厥は体の熱が強すぎる、または体の水分が不足している状態が続くことで、気・血・水のバランスが崩れ、引き起こされると考えられています。例えば、激しい運動や暑さの中で長時間過ごしたり、高熱が続いたりすることで、体内の水分が失われ、体の熱を冷ますことができなくなります。また、脂っこい食事や甘いものの摂り過ぎ、過度な飲酒やストレスなども、体内に熱をため込みやすく、熱厥の原因となると考えられています。-# 熱厥の症状熱厥は、意識を失って倒れてしまう以外にも、以下のような症状が現れることがあります。* 顔色が赤い* 息が荒い* 皮膚が熱い* 脈が速い* 汗が多い* 意識がもうろうとする* けいれん熱厥は、放置すると命に関わることもあります。上記の症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診してください。