吐き気

漢方の診察

東洋医学が考える「暮食朝吐」

- 「暮食朝吐」とは?「暮食朝吐(ぼしょくちょうと)」とは、読んで字のごとく、夜に食べたものを翌朝に吐いてしまう症状のことを指します。これは西洋医学でいう「胃食道逆流症」の症状の一つに当てはまります。食べ物は、口から食道を通って胃へと送られます。食道と胃の間には、通常は食べ物が胃に送られる時だけ開き、それ以外は閉じている筋肉があります。しかし、この筋肉が弱まったり、何らかの原因でうまく機能しなくなると、胃に送られたはずの食べ物が逆流してしまうことがあります。この時、胃の中の食べ物は胃酸を含んでいるため、逆流すると食道に炎症を引き起こし、胸やけや吐き気などの不快な症状が現れます。これが「胃食道逆流症」と呼ばれる病気です。「暮食朝吐」は、夜間に横になった状態が続くことで、胃酸が逆流しやすくなるために起こりやすいと考えられます。特に、夕食をたくさん食べた後や、脂肪分の多い食事、アルコール、カフェインを摂取した後などは、症状が出やすくなる傾向があります。「暮食朝吐」が続く場合は、胃食道逆流症の疑いがありますので、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
内臓

東洋医学が考える嘔吐の原因と治療法

- 嘔吐とは嘔吐は、胃の内容物が、意図せず口から吐き出されることを指します。食べ物が体にとって有害であると体が判断した場合や、胃や腸といった消化器官が正常に機能しない場合に起こります。-# 嘔吐の原因嘔吐の多くは、食中毒や胃腸炎など、消化器系の不調が原因で起こります。これらの病気になると、体内に入った細菌やウイルスが炎症を引き起こし、吐き気や嘔吐といった症状が現れます。また、食べ過ぎや飲み過ぎ、刺激物の摂取なども、胃腸に負担をかけ、嘔吐を誘発することがあります。消化器系の異常以外にも、乗り物酔いやつわり、ストレス、強い痛み、薬の副作用なども嘔吐を引き起こす要因となります。これらの場合は、自律神経の乱れや脳への刺激などが関与していると考えられています。-# 吐き気との関係吐き気は、嘔吐の前兆として現れることが多く、実際に吐いてしまう場合もあれば、吐き気だけで治まる場合もあります。吐き気は、胃の不快感や圧迫感、胸や喉の違和感など、さまざまな形で現れます。嘔吐は、体を守るための防御反応である一方、症状が長引いたり、頻繁に繰り返される場合は、脱水症状や栄養不良を引き起こす可能性もあります。そのため、嘔吐が続く場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
漢方の診察

肝胃不和とは?その症状と原因を探る

- 肝胃不和の概要東洋医学では、体の様々な器官は単独で機能しているのではなく、互いに密接に関連し合いながら、全体として調和を保っていると考えられています。この調和が崩れた状態は「証」と呼ばれ、様々な不調を引き起こすとされています。数ある「証」の中でも、「肝胃不和」は特に重要な概念の一つです。「肝胃不和」とは、東洋医学における五臓六腑の考え方において、肝と胃の機能的なつながりが乱れている状態を指します。西洋医学的な病名とは異なりますが、肝の疏泄機能(精神状態や情緒の安定、気の流れの調整など)と、胃の受納機能(飲食物を受け入れて消化する機能)が互いに影響し合い、様々な症状が現れると考えられています。具体的には、精神的なストレスや不規則な生活、過度な飲酒などが原因となり、胃の消化機能が低下したり、食欲不振、吐き気、胸やけなどの症状が現れます。また、肝の機能が亢進することで、イライラしやすくなったり、怒りっぽくなったり、不眠やめまい、頭痛といった症状が現れることもあります。このように、「肝胃不和」は心身の両面に影響を与える可能性のある複雑な証であり、その症状や原因も人によって様々です。そのため、東洋医学では、個々の体質や状態に合わせて、食事療法や漢方薬、鍼灸治療などを組み合わせながら、肝と胃のバランスを整え、全身の調和を取り戻すことを目指します。