漢方の診察 東洋医学の見方:唾血とその原因
- 唾液に現れる体のサイン唾血とは唾血とは、その名の通り、唾液に血が混じって口から出てしまう症状のことを指します。西洋医学では、気道や肺から出た血液が、咳と共に喀出される現象と捉えられます。一方、東洋医学では、単なる症状として捉えるのではなく、体内のバランスの乱れが表面化したものと考えます。東洋医学では、体内のエネルギーの流れである「気」、血液などの体液である「血」、そしてそれらを循環させる「水」のバランスが重要視されます。このバランスが崩れることで、体に様々な不調が現れると考えられており、唾血もその一つです。唾血を引き起こす原因は様々ですが、東洋医学では、熱が体内にこもる「熱証」と、体の潤いが不足する「燥証」が主な原因として考えられています。辛いものや脂っこいものの食べ過ぎ、過労、ストレス、睡眠不足などは、体に熱を生み出し、血の巡りを悪くするため、唾液に血が混じりやすくなると考えられています。また、乾燥した気候や、加齢による体の潤い不足も、唾液の分泌を減らし、血をサラサラにするため、唾血のリスクを高めると考えられています。唾血は、決して軽視できる症状ではありません。もし、血の色が鮮やかだったり、量が多かったりする場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。自己判断は危険ですので、専門家の診断を仰ぎましょう。そして、日頃からバランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、体内のバランスを整えることが大切です。
