嘔吐

漢方の診察

胃腸の不調? 中焦湿熱証とその改善策

- 中焦湿熱証とは-# 中焦湿熱証とは東洋医学では、人間の体は「気・血・水」のバランスによって健康が保たれていると考えられています。そして、体の中心部に位置する胃腸周辺は、飲食物から「気・血・水」を生み出す重要な場所であり、「中焦」と呼ばれています。この中焦に「湿」と「熱」が停滞した状態を「中焦湿熱証」と言います。「湿」とは、体内の水分代謝が滞り、余分な水分が溜まっている状態を指し、「熱」とは、炎症や興奮など、体の活動が過剰になっている状態を指します。中焦湿熱証は、主に暴飲暴食や脂っこい物の食べ過ぎ、冷たい物の飲み過ぎなど、胃腸に負担をかける生活習慣によって引き起こされます。また、ストレスや不眠、気候の変化なども原因となります。中焦湿熱証になると、消化吸収を担う「脾」と、気の流れを司る「胃」の機能が低下します。その結果、食欲不振や胃もたれ、吐き気、下痢、便秘、腹部膨満感、むくみ、倦怠感、イライラしやすくなる、口が渇く、尿量が減る、舌が黄色くなる、舌苔が厚くなるなどの症状が現れます。
女性の悩み

妊娠悪阻:つわりの苦しみを和らげるには

- 妊娠悪阻とは妊娠悪阻は、妊娠初期に見られる、吐き気や嘔吐を主な症状とする状態です。一般的に「つわり」と呼ばれる状態とほぼ同じですが、医学的には、吐き気や嘔吐がひどく、日常生活に支障をきたす場合に「妊娠悪阻」と診断されます。妊娠悪阻の明確な原因は、まだ解明されていません。しかし、妊娠によるホルモンバランスの変化や、胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンの増加などが影響していると考えられています。また、精神的なストレスや疲労、睡眠不足なども、症状を悪化させる要因となることがあります。妊娠悪阻の症状は、吐き気や嘔吐が中心です。症状の程度は個人差が大きく、軽度の吐き気ですむ人もいれば、重症化し、水も飲めない、食事が全く摂れないといった状態になる人もいます。このような重症化した場合には、脱水症状や栄養状態の悪化を招き、母体や胎児の健康に影響を及ぼす可能性もあるため、入院治療が必要となることもあります。妊娠悪阻の多くは、妊娠16週頃までには症状が落ち着くと言われています。しかし、中にはそれ以降も症状が続く場合もあります。症状が辛い場合には、無理をせず、かかりつけの医師に相談し、適切な治療やアドバイスを受けるようにしましょう。妊娠悪阻は決して恥ずべきものではありません。周囲の理解とサポートを得ながら、安心してマタニティライフを送れるようにすることが大切です。
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東洋医学における「飲證」:その特徴と意味

- 「飲證」とは-# 「飲證」とは「飲證」とは、東洋医学において、体内に余分な水分が溜まり、正常に代謝されずに停滞することで、様々な不調を引き起こす病態を指します。この停滞した水分は「飲」と呼ばれ、単なる水分の過剰ではなく、体内でうまく循環せず、不要なものが溜まった状態を意味します。「飲」は、その発生源や性質によって、「痰飲」「懸飲」「溢飲」「支飲」の四つに分類されます。「痰飲」は、脾胃の機能低下により、飲食物がうまく消化吸収されずに生じた粘り気のある「飲」です。咳や痰、食欲不振などを引き起こします。「懸飲」は、胸部に水が溜まった状態を指し、胸の痛みや動悸、息切れなどの症状が現れます。「溢飲」は、胃や腸などの消化器系に水が溜まった状態で、吐き気や嘔吐、下痢などを引き起こします。「支飲」は、気の流れが滞ることで、特定の部位に水が溜まった状態を指し、体の痺れや痛みなどを引き起こします。「飲證」は、水分の摂り過ぎや冷え、運動不足、脾胃の機能低下など、様々な要因によって引き起こされます。めまいや吐き気、胸部の圧迫感、むくみ、尿量の減少、食欲不振、倦怠感など、様々な症状が現れることが特徴です。東洋医学では、「飲證」に対して、体質や症状に合わせて、水分代謝を改善し、「飲」を取り除く漢方薬の処方や、食事療法、鍼灸治療などを行います。
漢方の診察

東洋医学における「痰證」:その理解と対処

- 「痰證」とは?東洋医学において、「痰」は、西洋医学の「痰」とは全く異なる概念です。西洋医学では、気管や気管支など呼吸器系から分泌される粘液を指しますが、東洋医学では、体内の水液代謝の乱れによって生じる、様々な病理産物を広く指します。この「痰」は、呼吸器系だけでなく、消化器系、循環器系など、体の様々な場所に停滞し、気の流れを阻害することで、多岐にわたる症状を引き起こすと考えられています。例えば、咳、痰の絡む息苦しさといった呼吸器症状だけでなく、吐き気、嘔吐、めまい、食欲不振、むくみ、動悸、しこり、結節なども、「痰」が原因で起こると考えられています。このように、「痰」を原因とする様々な症状をまとめて「痰證」と呼びます。「痰證」は、体質や生活習慣、環境などによって、その症状や現れ方が異なります。そのため、東洋医学では、個々の患者さんの状態に合わせて、食事療法、漢方薬、鍼灸治療など、総合的な治療を行います。
漢方の診察

東洋医学における気逆とは?

{東洋医学では、生命エネルギーである「気」が体内をスムーズに巡っている状態が健康であると考えられています。この「気」の流れが滞ったり、逆流したりすることを「気逆」と呼びます。気逆は、本来、体の上部から下部へ流れるべき「気」が、何らかの原因で逆流し、様々な不調を引き起こす状態を指します。例えば、食べたものが胃から食道に逆流する「逆流性食 oesophagus disease 」や、ストレスなどで呼吸が浅く、速くなってしまう「過呼吸症候群」、咳が止まらなくなる「咳嗽」、吐き気を催す「嘔吐」などは、気逆が関係していると考えられています。気逆の原因は、過労やストレス、睡眠不足、暴飲暴食、冷えなど、様々です。また、体質的に気逆を起こしやすい人もいます。東洋医学では、気逆の治療には、「気」の流れを整え、逆流を止める漢方薬の処方や、鍼灸治療、マッサージ、呼吸法、食事療法などが用いられます。日頃から、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレスを溜めないように心がけることで、気逆の予防に繋がります。
漢方の診察

夏の insidious な敵、陰暑證とは?

- 陰暑證とは陰暑證とは、夏の暑さの中に潜む、意外な冷えが原因で起こる不調です。一見すると夏の暑さによる夏バテと似た症状が出ますが、その原因は大きく異なります。夏バテは、高温環境によって自律神経のバランスが乱れたり、体内の水分やミネラルが失われることで起こります。一方、陰暑證は、冷房の効いた室内と屋外の気温差や、冷たい飲み物、生ものの食べ過ぎなどによって体が冷やされることで引き起こされます。また、暑さで弱った体に、知らず知らずのうちに冷えが入り込むことで発症することもあります。具体的には、冷たい飲み物や食べ物を過剰に摂取することで、胃腸などの消化器官が冷えて機能が低下し、食欲不振や消化不良、下痢などを引き起こします。また、冷房の効いた部屋に長時間いることで、体が冷えてしまい、頭痛、めまい、倦怠感、肩こり、腰痛などを引き起こすこともあります。さらに、暑い屋外から冷房の効いた室内への出入りを繰り返すことで、自律神経のバランスが乱れ、だるさや疲労感、睡眠障害などを引き起こすこともあります。陰暑證は、夏の暑さの中で発症するため、一見すると夏バテと間違えられやすい病気です。しかし、その原因や症状は異なるため、適切な対策を行うことが重要です。
内臓

胃気上逆:東洋医学における逆流性疾患

- 胃気上逆とは-# 胃気上逆とは胃気上逆とは、東洋医学において消化器系の不調を表す重要な概念の一つです。 その名の通り、本来ならば胃に留まり、食べたものを消化する働きを持つ「胃気」が、正常な下方向への流れに逆らい、上に向かって上昇してしまう状態を指します。私たちの体は、食べたものを胃で消化し、その後腸へと送って栄養を吸収しています。 この流れをスムーズに行うために、胃は食べたものを下に送り出す力、すなわち「下降」の働きを持っています。 しかし、様々な要因によってこの胃の働きが弱まると、食べ物が消化不良のまま胃の中に停滞したり、場合によっては逆流してしまうことがあります。 これが、東洋医学で「胃気上逆」と呼ばれる状態です。胃気上逆になると、吐き気や嘔吐、げっぷ、胸やみぞおちのつかえや痛み、食欲不振といった症状が現れます。 これらの症状は、胃の内容物や気が逆流することで、周囲の臓腑に影響を及ぼすために起こると考えられています。胃気上逆は、暴飲暴食や冷たい飲食物の摂り過ぎ、ストレス、疲労、冷えなど、様々な要因によって引き起こされます。 また、体質的に胃腸が弱い方や、日頃から消化不良を起こしやすい方も、胃気上逆を起こしやすいと言われています。
漢方の診察

胃気不降: 食べ過ぎ注意報?

- 食べ物が胃から下りていかない?-# 食べ物が胃から下りていかない?食べ物がなかなか胃から下りていかず、詰まったような感覚や不快感に悩まされることはありませんか?東洋医学では、このような状態を「胃気不降(いきふこう)」と呼びます。これは、食べ物を消化し、腸へ送るための胃の働きが、気の流れの乱れによって滞ってしまう状態を指します。私達の体には、「気」という生命エネルギーが流れており、この「気」の流れがスムーズであれば、胃腸も活発に働きます。しかし、ストレスや不規則な生活、冷えなどが原因で気が滞ると、胃の働きも低下し、食べ物がうまく下りていかなくなるのです。胃気不降になると、食べ物が胃の中に長時間留まるため、胃もたれや消化不良を引き起こしやすくなります。また、食欲不振や吐き気、さらには胃の痛みや膨満感を感じることも。このような症状でお悩みの方は、胃気不降の可能性があります。食生活の見直しやストレスケアなど、生活習慣を改善することで、気の巡りを整え、胃の働きを高めることが大切です。