漢方の診察 真熱假寒證:熱が招く意外な冷え
- 一見矛盾する症状「真熱假寒證」という言葉をご存知でしょうか?これは、体に強い熱があるにもかかわらず、冷えを感じてしまう状態を指します。一見矛盾するように思えるかもしれませんが、東洋医学では、体内の熱が過剰に高まると、その熱が外に出られず、逆に冷えとして感じられることがあると考えられています。例えば、風邪をひいた際に高熱が出ているにもかかわらず、寒気がして布団にくるまっているような状態がまさにそうです。これは、体内に侵入した邪気を追い出そうとして、防衛反応として熱を生み出している状態です。しかし、熱が強すぎると、その熱がうまく発散されず、体の中にこもってしまい、結果として冷えを感じてしまうのです。このような状態の時は、むやみに体を温めようとするのではなく、まずは体内の熱を冷ますことが大切です。熱を冷ますことで、熱の発散が促され、冷えの改善にもつながります。真熱假寒證は、一見矛盾した症状ですが、東洋医学の考え方では、体内の状態をよく観察することで、適切な対処をすることができます。
