幽門狭窄

漢方の診察

東洋医学における「痰飲」:その理解と対応

- 「痰飲」とは何か東洋医学では、人間の身体は「気・血・水」の3つの要素で成り立っているとされ、これらのバランスが保たれている状態が健康であると考えられています。このうち、「水」は体内の水分全般を指し、血液以外の液体、つまり汗や涙、唾液、胃液なども含まれます。この「水」が何らかの原因で代謝異常を起こし、体に必要な場所に運ばれずに停滞した状態を「痰飲(たんいん)」と呼びます。「痰」と聞くと、喉に絡む粘っこい分泌物をイメージする方が多いかもしれません。しかし、東洋医学における「痰」は、そうした目に見えるものだけでなく、体内に停滞した水分の総称として捉えられています。つまり、目に見える痰だけでなく、むくみや冷え、だるさ、めまい、消化不良、関節の痛みなど、様々な症状を引き起こす可能性があるのです。「痰飲」は、体質や生活習慣、環境などが複雑に絡み合って生じると考えられています。そのため、東洋医学では、一人ひとりの体質や状態に合わせて、食事療法や運動療法、漢方薬などを用いながら、体内の水分の代謝を改善していくことが重要とされています。