心陽虛

体質

東洋医学における心陽虚:原因と症状

- 心陽虚とは-# 心陽虚とは東洋医学では、人間の身体は「気」「血」「水」の3つの要素で成り立ち、これらが体内をくまなく巡ることで健康が保たれると考えられています。この考え方を「気血水」と言います。そして、この「気」を生み出す源として重要なのが「陽気」です。「心陽虚」とは、心臓の働きを支える陽気が不足した状態を指します。西洋医学では心臓は循環器系の臓器として捉えられますが、東洋医学では、心臓は血液を循環させるポンプとしての役割に加えて、意識や思考、精神活動などにも深く関わると考えられています。心臓の働きを支える陽気が不足すると、まず心臓のポンプ機能が低下し、全身への血液循環が悪くなります。その結果、身体の隅々まで酸素や栄養が行き渡らなくなり、疲れやすさ、息切れ、冷え症などの症状が現れます。さらに、精神活動にも様々な影響が出てきます。思考力や集中力が低下したり、不安感や抑うつ感、不眠といった症状が現れることもあります。心陽虚は、過労や睡眠不足、ストレス、冷え、加齢などが原因で引き起こされると考えられています。
漢方の診察

心陽虚脱証:その症状と対策

- 心陽虚脱証とは-# 心陽虚脱証とは東洋医学では、心臓は単に血液を循環させるだけでなく、精神活動や意識、体温維持など、生命活動の根幹を司る重要な臓器と考えられています。そして、心臓の持つこうした働きを支えているのが「心陽」と呼ばれるエネルギーです。心陽虚脱証とは、この心陽が著しく衰え、心臓の働きが極端に低下した状態を指します。まるで太陽の光が失われたように、生命力が著しく低下してしまう深刻な病態です。心陽虚脱証に陥ると、顔色が蒼白になり、冷や汗を伴う冷え、意識がもうろうとする、脈拍が弱くなる、呼吸が浅く速くなるなどの症状が現れます。重症化すると、意識を失い、命に関わる危険性も高まります。東洋医学では、心陽虚脱証は心身の疲労、強いストレス、慢性的な病気、大量出血、激しい下痢などが原因で引き起こされると考えられています。西洋医学の観点からは、心陽虚脱証は急性心不全やショック状態、重度の脱水症状などに相当すると考えられます。心陽虚脱証は、緊急性を要する病態です。症状が現れた場合には、速やかに医療機関を受診する必要があります。