漢方の治療 東洋医学の知恵:先急後緩のススメ
- 先急後緩とは東洋医学には、「先急後緩」という言葉があります。これは、目の前の患者に急性症状と慢性症状が同時に見られる場合、緊急性の高い急性症状を優先的に治療し、その後で慢性症状に対処するという考え方です。例えば、患者が高熱や激しい腹痛を訴えている場合、まずは熱を下げたり痛みを鎮めたりする治療を最優先に行います。これは、高熱や激しい腹痛を放置すると、命に関わる可能性もあるためです。一方、長年患っている慢性の腰痛や肩こりなどは、緊急性があまり高くないため、後回しにすることがあります。「先急後緩」の考え方は、限られた時間と資源の中で、最も効果的な治療を行うという東洋医学の知恵と言えるでしょう。急性症状が落ち着いた後、改めて慢性症状の原因を探り、根本的な治療を行っていくことが大切です。
