損傷

その他

東洋医学から見る筋粗

- 筋粗とは-# 筋粗とは筋粗とは、筋肉や腱を損傷した後、その部分が本来の状態よりも硬く太くなってしまう症状を指します。これは、西洋医学的には、損傷の修復過程でコラーゲン線維が過剰に生成されたり、組織の再生がうまくいかずに瘢痕組織と呼ばれる硬い組織ができてしまうことなどが原因として考えられています。東洋医学では、この筋粗は「瘀血(おけつ)」や「気滞(きたい)」という概念と深い関わりがあるとされています。「瘀血」とは、文字通り「血が滞る」状態を指し、血液循環が悪くなってしまった状態を意味します。一方、「気滞」とは、生命エネルギーである「気」の流れが滞ってしまう状態を指します。東洋医学では、私たちの身体は「気」の流れによって、栄養が運ばれたり、老廃物が排出されたりすると考えられています。しかし、何らかの原因でこの「気」の流れが滞ってしまうと、血液循環も悪くなり、身体の機能が正常に働かなくなってしまいます。筋粗の場合、損傷によって筋肉や腱に炎症が起こり、その部分の「気」の流れが滞ってしまうことで、「瘀血」が生じると考えられています。そして、「瘀血」によって、修復に必要な血液が過剰に溜まってしまうことで、筋腱が硬く太くなってしまうと考えられています。このように、東洋医学では、筋粗は単なる筋肉や腱の損傷としてではなく、「気」や「血」の流れが滞った結果として捉えられています。
その他

東洋医学から見る『傷筋』

- 傷筋とは-# 傷筋とは『傷筋』とは、東洋医学において、身体を支え、動かすために重要な役割を担う筋肉や腱、靭帯といった、骨格以外の組織の損傷を指す言葉です。 これは、単に筋肉だけが傷ついた状態を指すのではなく、筋肉を包む膜である筋膜、腱を包む腱鞘、骨と骨を繋ぐ靭帯、関節を包む関節包、関節を滑らかに動かすための滑液包、背骨を構成する椎間板、さらには末梢神経や血管など、皮膚の下にある様々な組織が、外部からの力によって傷つけられた状態を広く含みます。西洋医学の用語では、筋肉の断裂を意味する肉離れ、腱鞘の炎症である腱鞘炎、靭帯の損傷、関節の捻挫などが、東洋医学でいう『傷筋』に該当します。 これらの損傷は、スポーツや事故、転倒など、日常生活の様々な場面で起こり得ます。 また、激しい運動だけでなく、長時間のデスクワークや無理な姿勢、冷えなどによって筋肉や周囲の組織に負担がかかり、徐々に傷んでいく場合もあります。東洋医学では、身体の外側だけでなく、内側の状態も重視します。『傷筋』は、単なる組織の損傷として捉えるのではなく、身体全体のバランスが崩れた結果として起こると考えられています。
漢方の診察

損傷筋骨證:東洋医学が捉えるケガ

- 損傷筋骨證とは-# 損傷筋骨證とは損傷筋骨證とは、転んだり、何かにぶつかったりといった強い衝撃によって、腱や骨といった身体を支える組織が損傷した状態を指します。西洋医学では、骨折や脱臼、肉離れといった具体的な病名を特定して診断・治療を行います。一方、東洋医学では、身体の外側から受けた影響は、単に損傷を受けた箇所のみに留まらず、身体の内部にまで及んで様々な不調を引き起こすと考えます。例えば、転倒によって膝を強打したとします。西洋医学では、レントゲン検査などを行い、骨折の有無や損傷の程度を診断し、適切な治療を施します。一方、東洋医学では、衝撃による「邪気」が身体に侵入したと考え、その影響が経絡の流れを阻害することで、痛みや腫れ、運動制限といった症状が現れると捉えます。損傷筋骨證は、事故やスポーツによる怪我など、明らかな外傷によって引き起こされる場合が多いですが、長年の姿勢の悪さや、無理な動作を繰り返すことなど、日常生活における些細な負担の積み重ねによって発症することもあります。東洋医学では、このような場合、身体の抵抗力や回復力が弱まっている状態と考え、「気」「血」「水」の巡りを整え、身体全体のバランスを整えることで、根本的な改善を目指します。