未消化

漢方の治療

東洋医学における瀉下攻積:滞りを解消する

- 瀉下攻積とは瀉下攻積とは、東洋医学における治療法の一つで、体の中に溜まってしまった不要なものを、下剤を用いて便として出すことで症状の改善を目指すものです。不要なものとは、例えば、消化しきれずに残ってしまった食べ物や、体の機能が衰えることで体内に溜まってしまった老廃物などを指します。これらの不要なものが体内に蓄積されると、気・血・水の巡りが阻害され、様々な不調が現れると考えられています。瀉下攻積は、主に、便秘やお腹の張り、食欲不振といった症状が見られる場合に用いられます。この治療法の名前にもなっている「瀉下攻積」という言葉ですが、体内の悪いものを攻撃して体外に排出し、正常な状態に戻すという意味が込められています。「瀉」は出すこと、「攻」は攻撃すること、「積」は停滞していることをそれぞれ表しています。
漢方の診察

消化不良のサイン?洞泄について解説

- 洞泄とは?-洞泄とは?-洞泄(どうせつ)は、東洋医学の考え方で使われる言葉で、食事をした後すぐに下痢をしてしまう状態を指します。 これは、現代医学でいう過敏性腸症候群や消化不良と似た症状です。しかし、東洋医学では、単に食べ物が消化されないというだけでなく、体の中を巡っている「気」というエネルギーの流れが乱れていることが原因だと考えられています。東洋医学では、人は誰でも生まれながらにして「気」「血」「水」という3つの要素を持っていて、これらが体の中をスムーズに巡ることで健康が保たれると考えられています。この考え方を「気血水(きけつすい)」と言います。洞泄は、この気血水のバランスが崩れ、特に「気」の乱れが消化器官に影響を与えることで起こるとされています。例えば、精神的なストレスや過労、冷えなどが原因で「気」が滞ったり、不足したりすると、食べ物をきちんと消化することができなくなると考えます。その結果、食べたものが十分に消化されないまま腸に送られ、下痢が引き起こされると考えられています。洞泄は、その原因や症状に合わせて、食事療法や鍼灸治療、漢方薬の処方など、様々な方法で治療が行われます。
漢方の診察

消化不良のサイン?完穀不化について解説

- 完穀不化とは?-# 完穀不化とは?「完穀不化」とは、摂取した食物が十分に消化されず、未消化のまま便に混ざって排出される状態を指します。分かりやすく言うと、ご飯粒や野菜の切れ端などが、消化不良のために便の中にそのままの形で観察される状態です。健康な状態であれば、私達が口にした食べ物は、胃腸において消化酵素の働きによって分解され、身体に吸収されやすい形へと変化します。そして、そこから栄養素として吸収され、身体のエネルギー源や組織の構成成分として利用されます。しかしながら、完穀不化の状態にある場合、この消化吸収という一連のプロセスが正常に機能していないことを示しています。食べたものが消化されずに残っているということは、身体が栄養を十分に吸収できていない可能性を示唆しており、栄養状態の悪化や様々な体調不良を引き起こす要因となりえます。完穀不化は、食習慣の乱れやストレス、冷えなどによって消化機能が低下しているサインである可能性があります。また、胃腸などの消化器官に何らかの疾患を抱えている場合にも、完穀不化の症状が現れることがあります。日頃から、バランスの取れた食事を心がけ、ゆっくりとよく噛んで食べること、そして十分な休息をとるなど、生活習慣を整えることが大切です。もし、頻繁に完穀不化の症状が見られる場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、専門医の診断を受けるようにしましょう。