水湿

漢方の診察

東洋医学における陽水とは?

- 陽水という概念東洋医学では、体の水分調節がうまくいかず、余分な水分が体に溜まってしまうことでむくみが起こると考えられており、これを「水腫」と呼びます。水腫は、その原因や症状から「陽水」と「陰水」の二つに分類されます。今回は、体の表面に近い部分に生じる水腫である「陽水」について詳しく解説していきます。-# 陽水の原因陽水は、主に体の防衛機能をつかさどる「気」の働きが弱まり、水分の代謝が滞ることが原因で起こると考えられています。風邪や疲労、冷え、暴飲暴食などが引き金となり、体の「気」を消耗させてしまうことで、陽水は引き起こされます。-# 陽水の症状陽水の特徴は、むくみが比較的やわらかく、指で押すとへこみやすい点にあります。また、顔や手足など体の表面に近い部分に症状が現れやすく、朝方に症状が強く、夕方になると軽くなる傾向があります。さらに、尿量は少なく、色は薄いという特徴も挙げられます。-# 陽水の改善策陽水を改善するには、弱った「気」の働きを取り戻し、水分の代謝を促すことが重要です。* 食生活では、むくみを排出する効果のある豆類や野菜、きのこ類などを積極的に摂り入れましょう。また、冷たい飲み物や生ものは体を冷やすため控えめにし、温かい食事を心がけましょう。* 日常生活では、適度な運動やストレッチを行い、「気」の循環を促しましょう。また、十分な睡眠をとり、体を休めることも大切です。ただし、症状が改善しない場合や、他に気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診するようにしましょう。
体質

陽虚が招く水滞:気化不例の理解

- 気化不例とは-# 気化不例とは東洋医学では、人は生まれながらにして「気」「血」「水」という3つの要素を持っていて、これらが体の中を滞りなく巡ることで健康が保たれると考えられています。その中でも特に、「気」は生命エネルギーの源であり、体のあらゆる活動になくてはならないものです。呼吸や血液の循環、体温調節、消化吸収、水分代謝など、「気」は体の中で休みなく働いてくれています。この「気」の働きが弱まってしまうことを「気虚」といいますが、さらに「気虚」が進んで冷えの症状が顕著になった状態を「陽虚」と呼びます。「気化不例」は、この「陽虚」が原因で起こる体の不調の一つです。「気化」とは、体の中に入った水分を「気」の力で温め、体中に巡らせたり、不要な水分を汗や尿として体外へ排泄したりする働きのことを指します。「気化不例」になると、この「気」による水分の代謝機能が正常に働かなくなるため、体に水分が過剰に溜まってしまいます。 具体的には、むくみや冷え、だるさ、尿量減少、下痢、めまい、食欲不振、頭痛などの症状が現れます。「気化不例」は、体質や生活習慣、ストレスなどが複雑に関係して起こると考えられています。