漢方の治療 熱を取り除き、血液を冷ます: 清熱涼血療法
- 血熱証とは東洋医学では、健康な状態とは、体内の「陰」と「陽」という相反する要素が調和している状態を指します。この陰陽のバランスが崩れると、体に不調が生じると考えられています。このバランスの乱れの一つの形として、「熱」が挙げられます。体内に過剰な熱が生じることで、様々な症状が現れるのです。この熱が血液に影響を与え、炎症、出血、動悸、イライラ、不眠、顔面紅潮、目の充血といった症状を引き起こす状態を、東洋医学では「血熱証」と呼びます。血熱証は、まるで鍋で沸騰したお湯を想像すると理解しやすいかもしれません。お湯が熱されると、激しく対流し、やがて沸き上がって制御できなくなります。同様に、血熱証では、血液が熱を帯びて流れが速くなり、コントロールを失った状態になっていると考えられています。この血熱証は、体質や生活習慣、環境など、様々な要因が複雑に絡み合って引き起こされると考えられています。例えば、辛いものや脂っこいものの食べ過ぎ、過度な飲酒や喫煙、睡眠不足、ストレスなどは、体内に熱を生み出しやすく、血熱証を招く原因となりえます。また、体質的に虚弱な方や、もともと熱がこもりやすい体質の方も、血熱証になりやすい傾向があります。
