澁脈

漢方の診察

東洋医学における澀脈:特徴と意義

- 澀脈とは東洋医学では、身体の表面に現れる脈の状態を通じて、内臓の働きや病気の兆候など、全身の状態を診る「脈診」という診断方法があります。脈診は、患者さんの手首にある橈骨動脈を指で軽く押さえることで行われ、そのリズム、強さ、滑らかさなどを総合的に判断します。澀脈(せきみゃく)は、この脈診において用いられる専門用語の一つで、脈の滑りが悪く、ザラザラとした抵抗感がある状態を指します。まるで、指で乾いた砂を触っているような感覚があり、スムーズに流れないことから、血流が滞っている状態を示唆しています。澀脈が現れる原因は、主に「血虚」「気滞」「瘀血」の三つが考えられます。「血虚」とは、血液が不足している状態、「気滞」とは、体のエネルギーである「気」の流れが滞っている状態、「瘀血」とは、血液がドロドロになって流れにくくなっている状態を指します。これらの原因は、ストレスや冷え、食生活の乱れ、過労、睡眠不足など、現代社会において多くの人が抱える問題と密接に関わっています。澀脈は、これらの問題によって身体のバランスが崩れていることを示すサインと言えるでしょう。もし、ご自身の脈が澀脈に当てはまると思われる場合は、自己判断せずに、早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。東洋医学に基づいた適切な治療を受けることで、身体の不調を改善し、健康な状態へと導くことができます。