漢方の診察 病態の変化を読み解く:化寒とは
- 病気と体の変化私たちは普段、健康な状態であることを当然に思って生活していますが、ひとたび病魔に襲われると、体は様々な変化を見せるようになります。 熱っぽくなったり、咳が出たり、体に痛みが生じたりと、その症状は実に様々です。西洋医学では、これらの症状を抑えることで病気の治療を目指しますが、東洋医学では少し違った視点から病気と向き合います。東洋医学では、発熱や咳、痛みといった症状は、体が病気という外敵と闘っている証だと考えます。まるで、侵入者である病原菌と、それを追い出そうとする体の間で攻防が繰り広げられているようなものです。そして、その攻防の過程で、体の状態は刻一刻と変化していきます。東洋医学では、この変化を見逃さずに捉えることが非常に重要であると考えます。 例えば、風邪をひいた際に、初期は寒気を感じて体がゾクゾクすることがありますが、これは体が外敵を追い出そうと熱を生み出そうとしている状態と捉えます。そして、病状が進むにつれて熱が上がり、体がだるくなってくるのは、熱を生み出して外敵と戦っている状態だと考えます。このように、同じ病気であっても、その段階によって体の状態は異なり、それに合わせて適切な治療法も変わってきます。 東洋医学では、体の変化を注意深く観察し、そのサインを見逃さないこと。そして、体の自然な治癒力を引き出すことで、病気の根本的な解決を目指します。
