皮膚症状

その他

臍瘡:原因と治療法

- 臍瘡とは-# 臍瘡とは臍瘡(さいそう)とは、生まれたばかりの赤ちゃんのおへそが、細菌感染を起こして炎症を起こしてしまう病気です。赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる間、へそにはお母さんから栄養や酸素を送るための大切な管、「臍帯(さいたい)」が通っています。赤ちゃんが生まれると、この臍帯は切り離されますが、おへそにはまだ小さな傷が残っています。この傷口から細菌が侵入し、炎症を引き起こすことで臍瘡になるのです。臍瘡は、ほとんどの場合、生後1週間から1ヶ月頃に発症します。これは、ちょうどへその緒が取れた後、傷口が完全に塞がるまでの期間にあたります。生まれたばかりの赤ちゃんの免疫力は未熟なため、この時期は細菌感染を起こしやすく、臍瘡にかかりやすいと言えます。臍瘡の症状としては、おへその周囲が赤くなる、腫れる、熱を持つ、膿が出るといったものがあります。また、赤ちゃんがおへそに触れられるのを嫌がったり、ミルクの飲みが悪くなったり、ぐったりすることもあります。ほとんどの臍瘡は、適切な処置を行えば軽快します。しかし、まれに症状が悪化し、周囲の皮膚に炎症が広がったり、全身に影響が及ぶこともあります。このような場合には、入院治療が必要となる場合もあります。
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肌膚甲錯:血瘀が招く肌の乾燥

- 肌膚甲錯とは-# 肌膚甲錯とは「肌膚甲錯(きひこうさく)」とは、皮膚の表面が乾燥し、まるで魚の鱗のようにかさかさとした状態を指す、東洋医学特有の用語です。この状態は、単なる乾燥肌とは異なり、体内の血の巡りである「血瘀(けつお)」が慢性的に起こっているサインと捉えられています。東洋医学では、血液は全身に栄養を運び、老廃物を回収する重要な役割を担うと考えられています。しかし、冷えやストレス、不規則な生活習慣などが続くと、血の巡りが滞りやすくなります。この血の巡りの滞りを「血瘀」と呼び、血瘀が長期間続くと、肌に栄養や潤いが行き渡らなくなり、乾燥して硬くなってしまうと考えられています。さらに、肌のターンオーバー(新陳代謝)も乱れてしまうため、古い角質が厚く堆積し、魚の鱗のような状態になると考えられています。つまり、肌膚甲錯は、体の内側の状態が肌表面に現れたものと言えるでしょう。そのため、肌の乾燥やかさつきを感じたら、体の冷えや血行不良を改善する生活習慣を心がけることが大切です。
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東洋医学における火毒證:症状と治療法

- 火毒證とは火毒證は、東洋医学独自の考え方である「熱」と「毒」が関係して起こる体の不調を指します。現代医学の病気とはぴったり当てはまりませんが、皮膚の病気、炎症が続く病気、体に悪い菌が入って起こる病気などによく似た症状が現れます。この火毒證は、体の中に必要以上の熱が溜まってしまい、その熱が毒素と結びつくことで発症すると考えられています。例えば、辛い物や脂っこい物の食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、睡眠不足、過労、ストレスなどが原因で、体の中に熱がこもってしまうことがあります。この熱が、体の中に元々ある毒素と結びつくと、火毒となり、様々な症状を引き起こすと考えられています。火毒證の症状としては、赤い発疹、ニキビ、肌の腫れ、かゆみ、痛み、熱っぽさ、口内炎、便秘、イライラなどが挙げられます。東洋医学では、火毒證に対して、体の熱を取り除き、毒素を排出する治療を行います。具体的には、食事療法、漢方薬、鍼灸治療などが用いられます。火毒證は、生活習慣の乱れと深く関わっていると考えられています。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスを溜めない生活を心がけることが大切です。
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風毒證:その症状と東洋医学的理解

- 風毒證とは-# 風毒證とは風毒證とは、東洋医学において、風邪などの病気の原因となる病理学的概念の一つです。東洋医学では、自然界には「風」・「寒」・「暑」・「湿」・「燥」・「火」という六つの気候要素が存在し、これらを六淫と呼びます。六淫は、私達の体に様々な影響を与えますが、特に「風」は、その変化しやすい性質から、他の五つの要素と結びつきやすく、体に様々な不調を引き起こすと考えられています。この「風」は、単に自然界に吹く風の力だけでなく、体内を循環し、生命活動のエネルギー源である「気」の一種である「衛気」の乱れも意味します。また、「毒」とは、文字通り、体に害を及ぼす毒物を指すだけでなく、細菌やウイルスなど、病気の原因となるもの全てを含みます。つまり、風毒證とは、体の防御機能が弱まっている時に、風に乗って、これらの「毒」が体に侵入し、発熱や咳、鼻水、くしゃみ、喉の痛み、頭痛、関節痛といった様々な症状を引き起こした状態を指します。風毒證は、西洋医学でいう風邪症候群と類似しており、その症状は風邪と非常によく似ています。
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実は奥深いイボの世界

- イボって何だろう?イボは、皮膚の一部が硬くなって盛り上がったもので、医学的には疣贅(ゆうぜい)と呼ばれます。誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。イボは、皮膚の表面にある表皮という層にウイルスが感染することで引き起こされます。このウイルスはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれ、100種類以上の型が存在します。イボは、その見た目から「カリフラワー」に例えられることもあります。表面はザラザラとした質感で、色は肌色や茶褐色など様々です。イボは、体のどこにでもできる可能性がありますが、特に手や足にできやすい傾向があります。また、子供にできやすいという特徴も知られています。これは、子供の皮膚がまだ薄く、外部からの刺激を受けやすいためと考えられています。イボは基本的に良性の腫瘍であり、放置しても自然に消えることが多いです。しかし、痛みやかゆみを伴う場合や、見た目が気になる場合には、皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
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東洋医学から見る疹:その原因と治療法

- 疹とは何か疹は、皮膚に現れる様々な変化の総称です。小さな赤い点々や、水ぶくれのように膨らんだもの、虫刺されのように盛り上がったものなど、その症状は実に様々です。多くはかゆみなどの不快感を伴い、場合によっては痛みを伴うこともあります。これらの症状によって、日常生活に支障をきたすこともあります。西洋医学では、細菌やウイルス感染、アレルギー反応など、様々な原因で起こると考えられています。一方、東洋医学では、単なる皮膚の症状としてではなく、体の内部の状態を反映したサインとして捉えています。東洋医学では、心と体は密接に繋がっていると考えます。そのため、体の内側に何らかの不調が生じると、そのサインが皮膚に現れると考えられています。例えば、体の熱がこもっていたり、水分代謝がうまくいっていなかったりすると、その影響が皮膚に現れ、疹として表面化するのです。つまり、東洋医学において疹は、体のバランスが崩れていることを知らせる警告灯のような役割を果たしていると言えるでしょう。
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東洋医学における「氣瘤」:その正体とは?

- 氣瘤とは何か氣瘤とは、東洋医学の考え方において、皮膚の表面近くに現れる腫瘤を指します。複数の柔らかい腫瘍が、まるで茎を持っているかのように皮膚から盛り上がって見えるのが特徴です。指で押すと一度は平らになりますが、指を離すと再び膨らみます。まるで空気が入っているかのような感触から、「氣瘤」と名付けられました。この「氣」という言葉は、空気や勢いといったイメージを想起させますが、東洋医学では、目には見えない生命エネルギーのようなものを指します。人体にはこの「氣」が常に流れており、氣の流れがスムーズであれば心身ともに健康な状態だと考えられています。 しかし、何らかの原因で氣の流れが滞ってしまうことがあります。すると、その滞った場所に氣が溜まり、腫れや痛みといった症状が現れることがあります。これが氣瘤です。つまり、氣瘤は単なる皮膚の腫れではなく、体内の氣のバランスが崩れているサインと捉えることができます。氣瘤を改善するためには、食事や生活習慣を見直し、滞った氣の流れをスムーズにすることが重要になります。