精神障害

その他

心の乱れは「痰火擾心」から?:東洋医学の視点

- 東洋医学における「心」東洋医学において、「心」は生命活動の根幹を担う重要な器官として位置づけられています。西洋医学では心臓は血液を循環させる臓器として捉えられますが、東洋医学では単なる血液の循環器官ではなく、人間の精神活動や意識、思考などをつかさどる、より広範囲な役割を担うものと考えられています。東洋医学の考えでは、「心」は五臓六腑の中心に位置し、他の臓腑と密接に関係しながら、生命活動を維持しています。精神活動や意識、思考といった目に見えない働きも、「心」の重要な機能です。感情の起伏や思考の混乱、睡眠の質なども、「心」の働きと密接に関係しています。つまり、東洋医学における「心」は、西洋医学的な心臓の機能に加えて、人間の精神活動や感情、意識といった目に見えない部分を包括的に表す概念と言えるでしょう。
漢方の診察

東洋医学における「心火亢盛」とは

- 心の炎が燃え盛るとき東洋医学では、心臓は体中に血液を送る臓器としてだけではなく、精神活動や意識、思考などを司る重要な役割を担うと考えられています。感情、思考、意識といった目に見えない心の働きも、東洋医学では心臓と深く関わっていると考えられているのです。この心臓の働きを支えているのが、「心火」と呼ばれるエネルギーです。東洋医学の根本概念である五行説では、万物は木・火・土・金・水の五つの要素で成り立ち、互いに影響し合いながらバランスを保っているとされています。心臓はこの五行説において「火」の要素に当てはまり、生命エネルギーである「気」の流れをコントロールする役割を担っています。「心火」は、この心臓が持つ「火」のエネルギーを指し、精神活動を支え、感情や思考を安定させるために欠かせないものです。しかし、過度なストレスや不眠、疲労、興奮などが続くと、この「心火」が過剰に燃え上がってしまうことがあります。この状態を東洋医学では「心火亢盛(しんかこうじょう)」と呼びます。「心火亢盛」になると、心身のバランスが崩れ、動悸、不眠、イライラ、不安、焦燥感、顔面紅潮、口内炎、便秘といった様々な不調が現れます。まるで炎が燃え盛るように、心が熱くなり、冷静さを失ってしまう状態であると言えるでしょう。
その他

東洋医学が考える「譫妄」とは

- 譫妄の概要譫妄は、意識が混濁し、考えがまとまらなくなったり、周りの状況に合わせて行動することが難しくなる精神状態を指します。まるで夢の中にいるかのように、周りの状況を正しく認識することが難しくなり、実際には存在しないものが見えたり、聞こえたりする幻覚や、事実とは異なることを事実だと信じ込んでしまう妄想が現れることもあります。譫妄は、その始まり方にも特徴があり、多くの場合、発症は突然です。症状は一日を通して常に同じように現れるとは限らず、時間帯によって症状が軽くなったり重くなったりするなど、変動することも少なくありません。高齢者や、普段から心臓病や脳血管疾患、認知症などを患っている方は、譫妄を発症しやすいため注意が必要です。入院などにより、生活環境が大きく変化した際に発症するケースも少なくありません。多くの場合、譫妄は一時的な症状であり、適切な治療を受けることで症状が改善する可能性があります。しかし、譫妄を放置すると、日常生活に支障をきたすだけでなく、転倒や誤飲などの危険性が高まり、重篤な状態に繋がる可能性もあるため、早期の対応が重要となります。
血液

東洋医学解説:熱入血分の理解

- 熱入血分とは-# 熱入血分とは東洋医学では、健康な状態を保つためには、体内の「気」「血」「水」のバランスがとれていることが重要だと考えられています。そして、このバランスを崩す要因の一つとして、「熱邪」というものが挙げられます。 「熱入血分」とは、この熱邪が血液とその循環機能である「血分」に入り込んだ状態を指します。血分は、全身に栄養を運び、老廃物を排出するだけでなく、精神活動にも深く関わっているとされています。 熱邪が血分に入ると、血液の流れが滞り、体に必要な栄養や酸素が十分に行き渡らなくなります。 また、精神活動にも影響を及ぼし、イライラしやすくなったり、不眠に悩まされることもあります。熱入血分は、さまざまな要因で引き起こされます。例えば、 過労や睡眠不足、精神的なストレス、辛い物の食べ過ぎなどが挙げられます。また、風邪などの感染症が原因となることもあります。熱入血分の症状としては、顔色が赤くなる、目が充血する、のどが渇く、動悸がする、出血しやすい、肌が乾燥する、便秘がちになる、イライラしやすくなるなどが挙げられます。東洋医学では、熱入血分の治療として、熱を取り除き、血の巡りを良くすることを目的とした漢方薬の処方や、鍼灸治療などが行われます。また、普段の生活習慣を見直し、十分な睡眠をとり、バランスの取れた食事を心がけ、ストレスを溜めないようにすることも大切です。