漢方の診察 肌膚甲錯:血瘀が招く肌の乾燥
- 肌膚甲錯とは-# 肌膚甲錯とは「肌膚甲錯(きひこうさく)」とは、皮膚の表面が乾燥し、まるで魚の鱗のようにかさかさとした状態を指す、東洋医学特有の用語です。この状態は、単なる乾燥肌とは異なり、体内の血の巡りである「血瘀(けつお)」が慢性的に起こっているサインと捉えられています。東洋医学では、血液は全身に栄養を運び、老廃物を回収する重要な役割を担うと考えられています。しかし、冷えやストレス、不規則な生活習慣などが続くと、血の巡りが滞りやすくなります。この血の巡りの滞りを「血瘀」と呼び、血瘀が長期間続くと、肌に栄養や潤いが行き渡らなくなり、乾燥して硬くなってしまうと考えられています。さらに、肌のターンオーバー(新陳代謝)も乱れてしまうため、古い角質が厚く堆積し、魚の鱗のような状態になると考えられています。つまり、肌膚甲錯は、体の内側の状態が肌表面に現れたものと言えるでしょう。そのため、肌の乾燥やかさつきを感じたら、体の冷えや血行不良を改善する生活習慣を心がけることが大切です。
